来季に向けて鹿島アントラーズの戦力補強に余念がありません。
7年ぶりのリーグ優勝に懸けるクラブの意気込みが伝わってきます。
佐野海舟の加入で十分な陣容になったと思いましたが、さらに垣田裕暉と染野唯月のFW2人のレンタル組の復帰を発表しました。
各ポジションにJ屈指の戦力を揃え、これで優勝できなければいつできるのかと思うほどです。
FWは今オフに川崎フロンターレから知念慶を獲得していました。
軸となる鈴木優磨がおりエヴェラウド、エレケと2人の外国籍選手もいます。
東京国際大学から新加入の師岡柊生は2列目での起用を考えられているのでしょうか。
この中から1人もしくは2人しかスタメンの枠はないのでFWは多すぎます。
エヴェラウドかエレケは退団となる可能性が高そうです。
思い返せば今季2022年の鹿島のFW陣は歴代最強でした。
上田綺世、鈴木優磨のWエースにエヴェラウド、染野唯月の4人です。
前半戦では上田がリーグトップの10得点を挙げます。
鈴木は上田のフォローに回り変幻自在にプレーしました。
エヴェラウドも徐々に復調しつつあり、染野もプロ入り3年目でリーグ戦初ゴールもありました。
それぞれが前評判通りの活躍を見せてくれチームも好調でした。
しかし上田がベルギーに移籍するとチームの歯車が狂い出します。
1トップに変更すると鈴木は前線で孤立し攻撃の形が作れなくなりました。
途中加入のエレケも特徴を出し切れなかったです。
個のレベルが高かったが故に1人いなくなることで機能しなくなるという弊害が起こってしまいました。
来季は日本人FWをうまくローテーションしながら攻撃陣の底上げをしていきたいですね。
ここでその4選手のリーグ戦でのシーズンハイの成績を振り返ってみようと思います。
鈴木優磨(シント=トロイデン)
1996年4月26日生まれ
2020–2021年シーズン
ベルギー・ファースト・ディヴィジョンA 34試合(2991分)17得点 90分当たり平均得点0.512
知念慶(川崎フロンターレ)
1995年3月17日生まれ
2022年シーズン
J1リーグ戦 27試合(1213分)7得点 90分当たり平均得点0.519
垣田裕暉(徳島ヴォルティス)
1997年7月14日生まれ
2020年シーズン
J2リーグ戦 42試合(2944分)17得点 90分当たり平均得点0.520
染野唯月(東京ヴェルディ)
2001年9月12日生まれ
2022年シーズン
J2リーグ戦 16試合(1100分)4得点 90分当たり平均得点0.327
カテゴリーは違いますが4人ともに高い得点力を誇ります。
個々のレベルで見れば今季の方が上だったかもしれません。
特に上田のような日本人離れしたFWはなかなかいないです。
またエヴェラウドも2020年の好調時は手が付けられませんでした。
しかし来季の日本人4選手は総合力で見ればクラブ史上最強とも言えるのではないでしょうか。
誰か1人が得点王になるような突出した成績は残さないかもしれません。
今季はFW陣で上田(10得点)、鈴木(7得点)、エヴェラウド(5得点)、染野(1得点)、エレケ(1得点)の合計24得点でした。
来季は4人合わせて少なくても今季を超える25得点はできると思っています。
この4人は全員が体を張ってポストプレーもできる本格派のCFです。
日本代表ではこのタイプのFWが大迫勇也以来見つかっていません。
長く課題となっているポジションです。
しかし鹿島には4人もいます。
カタールワールドカップも終わり4年後に向けて日本代表も過渡期に入りました。
メンバーも大きく変わることが予想されます。
この中の誰かがA代表に食い込むような活躍を見せてもらいたいです。
そして鹿島アントラーズにタイトルをもたらしてほしいと思います。
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