福田師王は高卒即海外、選手権得点王のWジンクスを打ち破れるか

日本代表

2023年1月にドイツのボルシア・メンヘングラッドバッハU-19チームに加入した神村学園高校の福田師王がいきなり大暴れです。

公式戦デビューとなった地域カップ戦のニーダーラインポカール1回戦PSVノイス戦に先発すると前半に2点、後半に6点と8ゴールを挙げます。

チーム最多の8ゴールで22-0の勝利にに大きく貢献しました。

9部相当のレベルであり相手チームとかなりの格差があったようですが上々のデビューです。

U-19チームのアレクサンダー・エンデ監督も左右両足でフィニッシュの資質が高いと絶賛していました。

福田はこの世代のNo.1ストライカーであり国内外から注目の選手でした。

鹿島アントラーズにも高校2年生の9月に練習参加しておりオファーはしたと思われます。

178㎝、70kgと世界的に見ればそこまでサイズはありませんが空中線も強くワンタッチゴール、背後への抜け出しなど、様々なパターンを持っています。

顔つきもプレースタイルも上田綺世に似たものがありぜひとも欲しい逸材でした。

しかし本人の海外志向が強く高校卒業とともにJリーグを経由しないで海外へと飛び立って行きました。

2、3年はJリーグで経験を積んでからでも遅くはないと思いましたが待てなかったようです。

昨年も尚志高校のチェイス・アンリがJリーグを経由せずにドイツのVfBシュツットガルトのセカンドチームに入団しました。

今後はもっと高卒で即海外という選手が出てきそうです。

ただこれまでは残念ながら成功例がありません。

過去にこのケースで話題となったのは伊藤翔と宮市亮です。

伊藤は中京大学付属中京高校時代から注目の選手であり、高校3年生時にイングランドのアーセナルのテストを受けます。

そこでベンゲル監督に認められ和製アンリとして有名になります。

結果的にフランス2部リーグのグルノーブル・フット38に加入しましたが、高校サッカーの目玉選手がJリーグに入団せずに直接海外クラブに入団した初めてのケースとして大きなニュースになりました。

しかしグルノーブルでは4年間でリーグ戦5試合0得点(2部4試合、1部1試合)と全く結果を出せずに22歳で日本に帰国しました。

これまでJリーグではまずまずの結果は出していますが1度も日本代表に選ばれたことはありません。

また宮市も中京大学付属中京高校2年生時からドイツのケルンに練習参加し3年時にはイングランドのアーセナルとオランダのアヤックスにも練習参加します。

そして伊藤に続きベンゲル監督に高く評価され5年契約でアーセナルに入団します。

しかしイングランドで外国人がプロサッカー選手としてプレイするにはイギリスの就労ビザを取得しなければなりません。

かなり厳格な基準があり高校生である宮市に就労ビザは降りなかったためオランダのフェイエノールトに期限付き移籍をします。

フェイエノールト時代の半年こそ良かったもののその後は怪我ばかりでほとんど試合に出場できません。

欧州で6クラブを渡り歩くも2部でも目立った活躍はできませんでした。

宮市は日本代表として国際Aマッチに5試合出場していますが高校時代から考えれば寂しい成績です。

2人とも日本代表のレギュラーになってもおかしくない選手だっただけに残念です。

やはり若いうちは国内外問わず出場機会が多くあるクラブに行くべきでしょう。

また福田は第101回全国高校サッカー選手権で3得点を挙げ得点王になりました。

神村学園は準決勝で涙を呑むも福田の3得点は超高校級のゴールでした。

ただ選手権の得点王はプロではあまり活躍できていないという現実があります。

2010年以降昨年の2021年までの12大会で得点王は23人いました。

J1に入団したのが5人、J2に入団が1人、J3に入団が1人、大学進学が14人、不明2人です。

その中でJリーグで活躍し日本代表になったのは浅野拓磨(四日市中央工高校)ただ一人となっています。

高校レベルでは飛び抜けていてもプロでは通用するとは限らないです。

このように福田は2つのジンクスを持ってプロになりました。

これを乗り越えて世界的なストライカーへと成長してほしいです。

そして決定力不足が長く騒がれている日本代表の救世主になってもらえたらと思います。

鹿島の練習参加もした選手です。

まだ先の話ですがいつか日本でプレーする際には鹿島に入団してほしいと思える選手になってもらいたいですね。

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