今回は2022年よりJ1柏レイソルから加入した仲間隼斗の紹介です。
昨年2021年12月18日にクラブの公式HPで完全移籍での加入が発表されました。
鹿島はこれまで移籍に関して情報が漏れることがほとんどありません。
記事になるような状況ではほとんど移籍が確定しています。
そして仲間については全く噂もなく突然加入が発表されたので非常に驚きでした。
ただ鹿島のスカウトはチームに合う選手をピンポイントで補強してきます。
そのためきっと活躍してくれるはずです。
さっそく経歴から見てみましょう。
仲間は1992年5月16日に群馬県東吾妻町で生まれました。
今年30歳になる年であり日本ではプラチナ世代と呼ばれています。
鹿島では土居聖真、アルトゥール・カイキ、ディエゴ・ピトゥカと同学年です。
ベテランが去ったため土居とともに日本人最年長です。
30歳で最年長とは本当に若いチームになりました。
小学校は地元群馬で過ごしますが中学生になると柏レイソルU-15に加入し、ユースの柏レイソルU-18と順調にステップアップをします。
そして高校3年生の2010年クラブユースサッカー選手権大会では決勝戦に進出しています。
決勝では東京ヴェルディユースに延長戦の末1−2で敗れますが快進撃の立役者となりました。
柏の1得点は仲間であり、ヴェルディの2得点は元日本代表の小林祐希でした。
ちなみにこの大会では鹿島アントラーズユースも参加しており土居聖真も出場しています。(鹿島はグループリーグ敗退)
それでも残念ながら仲間はトップ昇格を逃します。
1学年上には茨田陽生、1学年下には山中亮輔と有名選手がいたことが影響したかもしれません。
レイソルへのトップ昇格はならずもJ2のロアッソ熊本からオファーがあり入団します。
いきなり高卒ルーキーながらリーグ開幕戦に途中出場しいいスタートを切ったかに思えました。
しかし最初の2年間は思うように出場数を増やすことはできません。
ようやく3年目にレギュラーになるも4年目からまた準レギュラーに降格してしまいます。
そこで2015年から同じJ2のカマタマーレ讃岐に移籍をします。
3年間讃岐で絶対的な選手に成長すると2018年からファジアーノ岡山に移籍をします。
岡山では2年目の2019年にリーグ40試合出場15得点とキャリアハイを達成です。
ここまでJ2で10年間プレーしこのカテゴリーでは収まらない選手になりました。
すると2020年に古巣であった柏レイソルからオファーがありついにJ1に個人昇格します。
ものすごく回り道のようですがこれまでの努力が報われたのです。
レイソルでは準レギュラーとして活躍し2022年に鹿島に移籍を果たしています。
仲間のプレースタイルはドリブラーです。
安易なボールロストは少なくチームプレーを第一に考えています。
プレーエリアは左サイドから中央のポジションです。
チャンスメイクをするタイプですがカットインからのシュートを得意としています。
また守備も前線からプレスをかけ奪い切ることができます。
90分間攻撃にも守備にもハードワークできる選手です。
プロのサッカー選手に対して失礼ですが、これまでのサッカー人生は苦労人と言えます。
鹿島に所属する選手は幼い頃からエリート街道を走っている選手が多いです。
そのような選手が加入しどんな化学反応を起こしてくれるでしょうか。
さらにサッカー選手としては若くない年齢での加入も珍しいです。
同世代での加入は2003年に大岩剛(当時31歳)、2014年に山本脩斗(当時28歳)をともにジュビロ磐田、2015年に高崎寛之(当時29歳)を徳島ヴォルティス、2019年に伊藤翔(当時30歳)を横浜F・マリノスから獲得しています。
もちろん戦力として加入していますが、チームのまとめ役としての役割も果たしてくれました。
大岩剛は鹿島アントラーズの監督にまでなっています。
仲間にもプレー面以外での期待もありそうです。
年齢的にもプレースタイル的にも和泉竜司、アルトゥール・カイキと似たものがあります。
果たしてレネ・ヴァイラー監督は誰を起用するのでしょうか。
もし仲間が左サイドハーフのポジションを奪えたら相当チーム力は上がっているはずです。
私はリーグ制覇のキーマンになる選手ではないかと思っています。
まずはキャンプでいいアピールをしてもらいたいです。
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