7月15日に安西幸輝の鹿島アントラーズへの復帰が報じられました。
記事によると5年契約で完全移籍での加入が決定的とのことです。
これが本当ならチームにとって相当な戦力アップになります。
安西は現在ポルトガルのポルティモネンセに所属しています。
2019年の夏に鹿島からポルティモネンセに旅立ちました。
ポルティモネンセでは1年目がリーグ戦23試合1得点で今シーズンが30試合0得点でした。
丸2年間レギュラーであったにもかかわらず他の国にステップアップするのではなくJリーグ復帰になりそうです。
26歳になったばかりであり珍しいケースですね。
まだバリバリで海外でやれる年齢の選手が加入してくれるのはサポーターにとっては嬉しい限りです。
ここで少し安西幸輝を振り返っていきます。
1995年5月31日生まれの埼玉出身です。
小学生から東京ヴェルディジュニアに所属し、東京ヴェルディジュニアユース、東京ヴェルディユースと順調にステップアップします。
そして高校卒業の2014年に東京ヴェルディにトップ昇格します。
この世代は優秀な人材が豊富で畠中槙之輔(現在横浜F・マリノス)や高木大輔(現在レノファ山口)など5人もトップ昇格しています。
ちなみに翌年には三竿健斗がトップ昇格を果たしています。
安西はその中でも早くから頭角を表し2014年のJ2開幕戦ではいきなりスタメン出場でデビューしました。
当時は右サイドバックが主戦場でありユーティリティプレーヤーとして存在感を出していました。
東京ヴェルディには4年間在籍しJ2ではありますが150試合に出場しています。
ルーキーイヤーから出ずっぱりであり凄い出場試合数です。
そして2018年に鹿島からオファーがあり移籍をしてきます。
ただ移籍当初はそこまで期待の選手ではなく試合に絡んでくるか微妙なところでした。
それがシーズン前の水戸ホーリーホックとのプレシーズンマッチで評価が一変します。
この試合は打ち合いになり2−2の同点の69分に途中出場で鹿島デビューをします。
その後失点をし2−3とリードされたところから安西劇場が始まりました。
79分に安西の左足ボレーで同点とすると86分には絶妙なクロスで山本脩斗の決勝点をアシストします。
得点に絡むプレー以外でも何度もドリブルで積極的な仕掛けを見せ釘付けになりました。
練習試合とはいえいきなり1ゴール1アシストと結果を出したことで首脳陣の評価もサポーターも心も掴みます。
そして2月14日の上海申花とのACL第1節も2月25日の清水エスパルスとのリーグ開幕戦もスタメンの座を射止めました。
怪我もありましたが左SBを中心に右SB、SHとあらゆるポジションでフル稼働でした。
2018年は鹿島アントラーズはクラブ初のACL優勝をしましたが大いに貢献しています。
翌年の2019年はさらに成長しほぼスタメンフル出場で絶対的な選手になりつつありました。
そんな中の7月9日にポルティモネンセへ完全移籍する事が発表されました。
同時期に鈴木優磨、安部裕葵と3人が海外移籍をするというサポーターにとって辛い時期でした。
彼の縦への推進力はサポーターを魅きつける魅力があります。
加入当時の鹿島には右サイドバックに西大伍、内田篤人、左サイドバックには山本脩斗とJリーグを代表するSBがいました。
そのため出場機会の保証など何もなかったわけです。
それでも挑戦したいと移籍をしてきてくれた強い気持ちに感動しました。
ムードメーカーとしても力を発揮してくれると思うので波に乗り切れない今のチーム状況を打破してほしいです。
また鹿島に所属していた2019年の3月22日のコロンビア戦で日本代表として国際Aマッチデビューを果たしています。
ポルティモネンセに移籍後も継続的に招集されここまで5試合に出場しています。(7月16日現在)
しかし長友佑都の牙城を崩すまでには至っていません。
ただ日本代表はアンダー世代も左サイドバックは手薄なポジションです。
鹿島での活躍次第ではレギュラーを奪い取るチャンスは十分あります。
鹿島にも年齢の近い永戸勝也、レギュラーに近づきつつある杉岡大暉と素晴らしい左SBがいるのでそう簡単には出場できないでしょう。
それでも安西の特徴を存分に発揮しスタジアムを沸かせてほしいです。
近々正式発表されることを願っています。
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