9月23日は日本代表vsアメリカ代表の国際親善試合がドイツ・メルクール シュピール アレーナで行われました。
結果は2-0で勝利です。
W杯のメンバー発表前、最後の活動でありどちらかと言えば結果よりも内容重視の時期です。
その中で招集されたのはほぼこれまでと代り映えのないメンバーでした。
個々の能力はわかっているはずなのでもう少し当落線上にいる選手にチャンスを与えてほしかったです。
メンバー発表前の残す試合は9月27日のエクアドル代表戦のみになります。
ここでは招集したメンバーにラストチャンスはあるのか見届けたいです。
ただ森保一監督の頭の中ではほとんどのメンバーは決まっていると思われます。
今大会の登録メンバーは26人です。
その内の23、24人は決まっているでしょう。
残すところも今まで招集してきた選手の怪我やコンディション次第になると思います。
そこで最も気になるのがFWの一枠です。
森保ジャパン発足時から大迫勇也を軸としたチーム作りがなされてきました。
他にポストプレーができて得点が取れるFWがいなかったこともあります。
大迫が万全の状態であれば問題はなかったのですが不在の場合にチームに大きな影響が出ることが考えられました。
そして実際にその不安が現実となっています。
今年になってから怪我やコンディション不良が続き、所属先のヴィッセル神戸でも出場できない時期が続きます。
出場しても本来のパフォーマンスからは遠く得点も取れていませんでした。
そのため森保監督は大迫を代表から外す決断をします。
2月1日のW杯アジア最終予選サウジアラビア戦を最後に呼ばれていません。
その代わりに継続的に呼ばれることになったのが上田綺世です。
プレースタイルは異なりますが得点の取れるエース候補として代表に選ばれます。
上田の特徴は裏への抜け出しと左右両足から繰り出されるパワーシュートです。
また空中戦も強く競り合いに負けないフィジカルがあります。
今年の6月まで鹿島アントラーズに所属しておりゴールを量産していました。
チームメイトが上田の特徴を理解しており、良さを引き出すパスを出せていたこともあります。
代表では2列目に伊東純也や久保建英、堂安律と個で勝負するタイプが多いため有効なパスが出てきません。
相性の良さような三笘薫も出場時間が限られているためなかなか一緒にプレーできていません。
ここで大迫と上田の代表での2人の成績を見てみます。(カッコ内は森保ジャパンでの成績)
大迫勇也 57試合25得点(24試合17得点)
上田綺世 9試合0得点(9試合0得点)
実績では大迫がかなり上回っています。
また上田はA代表では得点がないためどうしても評価が低くなってしまいます。
ここに来て大迫は徐々に復調しており神戸でも貴重なゴールを挙げています。
逆に上田は7月に移籍したベルギーのセルクル・ブルージュで苦戦しています。
チームは降格圏に沈み9試合で3得点と深刻な得点力不足です。
常時出場し、その内の2得点を決めているものの良さが出せているとは言い難いです。
上田は単独で何かするプレースタイルではなく味方選手とのコンビネーションで崩していくタイプです。
そのためどうしても能力を活かせるかはチーム力に左右されてしまいます。
今も鹿島に所属していたらという気持ちはあります。
それでも自分で選んだ道なので思いっきり突き進んでほしいです。
サッカー人生はW杯だけではありませんが出場するかしないかでは大きく変わってきます。
メンバー発表まで残された時間は少ないですがFWには結果しかないのでクラブでもゴールを取り続けてほしいです。
最後のエクアドル代表戦では出場しA代表初ゴールで猛アピールをしてもらいたいですね。
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