今回鹿島アントラーズの新監督に就任した相馬直樹はかつて鹿島の左サイドバックでした。
1994年に早稲田大学から加入します。
2ヵ月間は出番はありませんでしたが5月18日の1st第17節名古屋グランパスエイト戦でスタメンデビューをすると2-1の勝利に貢献します。
そしてここからシーズン終了まで全試合フル出場というチームに欠かせない選手になりました。
当時は延長戦もPK戦もありましたので今では考えられない記録です。
1年目でリーグ戦で28試合に出場しましたがこれは鹿島では大卒ルーキーでは1993年の秋田豊(愛知学院大学)の35試合に次ぐ成績です。
翌年の1995年からは不動のレギュラーになり以降2000年までタイトル獲得に大きく貢献してきました。
鹿島アントラーズの歴史の中で左サイドバックは1人が務めるとその選手が長くレギュラーになる印象です。
そんな左サイドバックで誰が最もリーグ戦に出場しているか調べてみました。(4月20日時点)
全て鹿島アントラーズの選手としての出場記録です。
中田浩二は2013年に何試合か左サイドバックで出場していますがボランチ、CBでの出場がほとんどなので省いています。
新井場徹 262試合9得点(2004年~2012年)
相馬直樹 250試合10得点(1994年~2001年、2003年)
山本脩斗 147試合9得点(2014年~2020年)
石川竜也 45試合3得点(2002年~2006年5月)
アウグスト 42試合9得点(2001年7月~2002年)
永戸勝也 30試合1得点(2020年~)
上位3人は所属期間が全く被っていません。
共通するのは右利きの左サイドバックです。
鹿島の戦術的に右利きが合うのでしょう。
かつて世代別の代表で日本が準優勝した1999年ワールドユース選手権ナイジェリア大会に参加した石川竜也は左利きでした。
彼でもレギュラーを奪取できなかったことを考えると相性がありそうです。
アウグストも左利きでは相馬の負傷中に穴埋めで補強した選手でしたがいい選手でした。
超攻撃的なサイドバックで彼がいなければ2001年のリーグ優勝はできなかったと思います。
しかし相馬が復帰すると放出されています。
そして昨年加入した永戸勝也、杉岡大暉は2人とも左利きです。
現時点では永戸が一歩リードです。
永戸にはプレースキックの精度という最大の武器があり初めて左利きで長く活躍できるかもしれません。
ぜひ新たな鹿島アントラーズの左サイドバック像を築き上げてほしいですね。
また上位3人でJリーグ開幕から現在までをほぼ担っています。
これは右サイドバックでも同様のことが言えます。
名良橋晃(1997〜2006年)、内田篤人(2006〜2010年、2018〜2020年8月)、西大伍(2011〜2018年)と3人で占めています。
相馬、名良橋は共に日本代表のレギュラーでした。
そして新井場、内田はお互いにバランスの取れたいいコンビでした。
山本、西はJリーグ屈指の両サイドバックにまで成長しました。
またこのような素晴らしい両サイドバックの誕生が待ち遠しいです。
最後にタイトル数です。
相馬直樹 8個
新井場徹 7個
山本脩斗 4個
タイトル数、出場試合数、そして日本代表も加味すれば相馬直樹が歴代最高の左サイドバックと言えそうです。
今度は監督としてさらにタイトル数を増やしてもらいたいです。
そして永戸、杉岡には現役時代の相馬監督を超えるタイトル数を獲得してほしいです。
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