日本から約17,000km離れたボリビアより嬉しいニュースが届きました。
鹿島アントラーズの元監督であったザーゴ率いるボリビア1部のクルブ・ボリバルが2022シーズン前期にリーグ優勝を成し遂げました。
6月13日の決勝でザ・ストロンゲストを3−0で破り前期のリーグ優勝です。
ザーゴは2019年にブラジル2部リーグでレッドブル・ブラガンチーノを優勝に導いています。
自身キャリア通算2個目のタイトル獲得となりました。
詳細は省きますが、ボリビアサッカーのリーグ戦は前期と後期を違うレギュレーションで戦います。
最終的にはスーペルコパ・ボリビアという年間王者を決める大会があるので優勝を目指して頑張って欲しいです。
ボリビアのFIFAランクは78位でありサッカー先進国ではありません。(日本のFIFAランクは23位)
ザーゴのサッカーをボリビアに浸透させて欲しいですね。
これでボリバルは来季2023年のコパ・リベルタドーレスのグループステージ出場権を獲得しました。
優勝すればFIFAクラブワールドカップに出場できます。
気は早いですが今から楽しみです。
ここで少しザーゴを振り返っておくと2020年に鹿島アントラーズ史上11人目の監督として就任します。
しかし就任直後にコロナが拡大しJリーグも長く中断するなど難しいチーム作りを迫られることになりました。
シーズン序盤は公式戦6連敗スタートで躓くも、リーグ戦では11年ぶりの7連勝もありました。
最後にはACL出場権獲得まであと一歩の5位まで浮上させます。
タイトルの獲得はならずも評価は高く翌2021年も続投となります。
しかし2年連続で開幕ダッシュに4月14日に解任されます。
ザーゴ体制は1年4ヵ月と短い間の指揮でしたが成績を振り返っておきます。
2020年
J1リーグ戦 34試合18勝5分11敗
ルヴァン杯 3試合1勝2敗
ACLプレーオフ 1試合1敗
2021年
J1リーグ戦 8試合2勝2分4敗
ルヴァン杯 2試合2勝
公式戦通算成績
48試合23勝7分18敗 勝率47.9%
成績だけ見るとかなり悪いです。
これまで鹿島の歴代でも公式戦で勝率5割以下は3人しかいません。
エドゥ(75試合35勝8分32敗 勝率46.7%)、ジョルジーニョ(50試合24勝12分14敗 勝率48.0%)に続く不名誉な記録です。
ザーゴは「相手に何もさせずにパスを繋いで、積極的にゴールを目指すサッカー」を目標としていました。
その言葉通りボール支配率、シュート数が相手を上回ることが多かったです。
現役時代はブラジル代表にまでなるセンターバックでしたが攻撃重視の考え方でした。
道半ばで終わってしまいましたができればザーゴサッカーの最終形態を見てみたかったです。
さらに若手を積極的に起用し育て上げました。
今では上田綺世、関川郁万は絶対的なレギュラーになりました。
町田浩樹は海外移籍をする選手にまでなっています。
沖悠哉も次世代のGKとして大きく成長しました。
さらに荒木遼太郎、松村優太、染野唯月とザーゴ就任時のルーキーも戦力になりつつあります。
このように成績では計ることができないチームの底上げをしてくれました。
きっと多くは海外移籍をし日本代表になってくれる選手になるでしょう。
鹿島では成功を収めることができませんでしたがザーゴには感謝しています。
シーズン終了後にザーゴから祝福のコメントをもらえるようリーグ優勝したいです。
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