10月17日はACL準々決勝が各地で行われます。
日本勢で唯一残った名古屋グランパスは韓国の浦項スティーラースとの対戦です。
東アジアでは残っている4クラブの内、韓国のクラブが3つもあります。
今大会はノックアウトステージが準決勝まで韓国でセントラル開催されるという異例の事態です。
そのため韓国のクラブはかなり有利に立っています。
どうにかグランパスには逆境を跳ね除け決勝まで進んでもらいたいですね。
日本勢は川崎フロンターレですらラウンド16となる決勝トーナメント1回戦で姿を消しました。
田中碧、三笘薫が海外移籍をしていなければ勝ち進めたかもしれません。
ACLを勝つには実力意外に運も必要になってきます。
鹿島アントラーズも2002年にAFCチャンピオンズリーグとなってから初参戦し、2018年に優勝するまで幾多の苦労がありました。
今回は簡単にではありますが振り返ってみたいと思います。
2002-2003年 GL敗退
ACLとなって第1回目の大会です。
まだ16クラブしか出場していませんでした。
鹿島もそれほど力を入れていなかったのか1分2敗でGLで敗退しています。
2008年 ベスト8
鹿島としては5年ぶりの出場です。
まだ出場クラブは29と今とは違う方式でした。
この当時は黄金時代の当初でしたのでGLを5勝1敗の首位で突破します。
上位進出も見えていましたが決勝トーナメント1回戦でアデレード・ユナイテッドにホーム&アウェイの2戦合計1-2で力負けです。
2009年 ベスト16
ここから現行の32クラブでのACLになります。
この年辺りからアジア制覇を目標にするようになります。
現実的にメンバーも揃っており十分可能性を感じました。
GLでは水原三星や上海申花といった強豪と同グループになるも2年連続で首位で通過します。
期待値は上がっていましたがラウンド16でFCソウルに2-2(PK4-5)で敗戦です。
64分に小笠原満男が退場してしまい10人での時間が長くなってしまったことが悔やまれます。
2010年 ベスト16
前年の悔しさを受けて今年こそはという気持ちがあった大会です。
そしてリーグ3連覇中であり優勝は射程圏内であったように思います。
GLも鹿島史上初の6戦全勝と他を寄せ付けない好成績で突破します。
しかしまたしてもラウンド16で浦項スティーラーズに0-1で敗戦となります。
前半29分の失点が最後まで重くのしかかりました。
2011年 ベスト16
東日本大震災があり日程が変更されたり会場が国立競技場になったりします。
それでも逆境にめげず3勝3分の負けなしでGLを突破しました。
しかし選手の疲労はピークであったのかラウンド16でFCソウルに0-3と惨敗です。
これで4年連続ACL決勝トーナメント初戦での敗退という屈辱にまみれました。
2015年 GL敗退
4年ぶりの出場も死のグループに入り3連敗スタートです。
どうにか2連勝で第6戦に望みを繋ぐもFCソウルに2-3で敗れ2勝4敗の最下位で姿を消します。
2017年 ベスト16
前年はリーグ、天皇杯の2冠、CWCでは準優勝と黄金時代の再来でした。
GLでは苦しい試合もありましたが4勝2敗の首位で6年ぶりの決勝トーナメントに駒を進めます。
しかしまたしても決勝トーナメント1回戦に魔物が住んでいました。
広州恒大相手にホーム&アウェイの2戦合計2-2とドローでしたがアウェイゴールの差で敗退となります。
そして石井正忠監督が解任されました。
2018年 優勝
悲願の優勝をした大会です。
しかしGLは2勝3分1敗の2位通過と苦戦します。
そしてこれまで5度も突破できなかった決勝トーナメント1回戦です。
強豪の上海上港でしたが1戦目をホームで3-1と快勝します。
2戦目こそ1-2で敗戦も2戦合計4-3で初めて1回戦の壁を突破します。
すると準々決勝は天津権健に2戦合計5-0と圧勝します。
しかし準決勝は 水原三星ブルーウィングスとの大激闘でした。
1戦目では開始6分で0-2にされるもここから維持を見せます。
24分にOGで1点を返すと84分にセルジーニョのゴールで同点に追いつきます。
そしてアディショナルタイムの93分に内田篤人のゴールで大逆転勝利を収めます。
2戦目も先制をするも8分間に3失点を食らい一時は1-3と敗退の危機でした。
そこから西大伍、セルジーニョのゴールで追いつき初の決勝進出です。
決勝のペルセポリスは1戦目をホームで戦えたのが大きかったです。
4分に最大のピンチをチョン スンヒョンが顔面ブロックでクリアをします。
これで流れに乗り2-0で勝利をします。
そして2戦目は約10万人の完全アウェイをスコアレスドローで乗り切り悲願の初優勝です。
クラブ20冠目のタイトルでした。
2019年 ベスト8
初のプレーオフからの出場でした。
GLは3勝1分2敗の2位と前年に続き苦戦します。
そしてラウンド16ではサンフレッチェ広島との対戦でした。
両社譲らず2戦合計3-3もアウェイゴールの差で鹿島が勝ち抜けます。
しかし準々決勝の広州恒大戦では2戦合計1-1も今度はアウェイゴールの差で敗戦となりました。
そして2020年はプレーオフには出場します。
メルボルン・ビクトリーを圧倒するも得点が奪えず0-1で負けてしまい本戦出場を逃しました。
日本勢初のプレーオフ敗退でした。
アジアの戦いはリーグ戦と違った緊張感があります。
鹿島は2019年を最後に2年間ACLに出場できていません。
また早くアジアで戦う姿を見たいです。
そしてもう一度アジアを制覇し新時代を築き上げてほしいです。
そのためにも今年はどうにか天皇杯優勝かリーグ戦3位を勝ち取ってほしいと思います。
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