3月30日は日本代表とモンゴル代表のワールドカップ2次予選がフクダ電子アリーナで行われました。
日本はFIFAランキング27位でモンゴルは同190位です。
力の差はありますのでどれほど内容のよい試合ができるか注目でした。
本来はモンゴルで行われる試合でしたが新型コロナウイルスのモンゴルの感染対策を踏まえ日本での無観客試合として開催されています。
そのような経緯の中で結果は14−0の快勝です。
この試合はW杯予選なのでいくら格下相手と言えども重要な試合でした。
ただこれほど内容も結果も圧倒した試合を見たのは初めてです。
試合全体を通じて日本のシュートは打てば入るのではないかといった内容でした。
これで日本は5連勝となり最終予選進出へ王手をかけています。
まずは試合を振り返っていきます。
スターティングメンバーは以下の11人でした。
GK12 権田修一
DF2 松原健
DF3 小川諒也
DF16 冨安健洋
DF22 吉田麻也
MF6 遠藤航
MF5 守田英正
MF14 伊東純也
MF9 鎌田大地
MF10 南野拓実
FW15 大迫勇也
韓国戦から両サイドバックの2人を変更し9人はそのままでスタートします。
佐々木翔は怪我のようですが山根視来はもう一度見たかったですね。
試合開始から日本がボールを支配しサイド攻撃を中心に攻め立てます。
1点入ればワンサイドゲームになる内容でしたのでどの時間帯で決めるか重要でした。
そして1点目は少し時間が経った13分に決まります。
左サイドから小川のクロスが大きくなり逆サイドの松原が折り返したところを南野が左足でうまく左下に決めます。
南野はこれでW杯予選5試合連続ゴールとなりました。
ここから一気に攻撃のペースが加速します。
14分に南野が左サイドを抜け出してクロスに伊東が頭で合わせますがゴール右に逸れます。
フリーであったのでせめて枠には飛ばしたいシーンでした。
16分にも伊東がGKと1対1を止められます。
なかなか追加点が入らないと思っていたところ23分に吉田の縦パスに南野がスルーし大迫が右足で冷静に決めました。
大迫は2019年9月5日にカシマサッカースタジアムで行われたパラグアイ戦以来の代表でのゴールでした。
やはり鹿島アントラーズ所縁の選手のゴールは嬉しいものです。
2点目が入ったことでプレーに余裕が出たのかここからはチャンスをことごとくゴールに繋げていきます。
26分に伊東のクロスに飛び込んだ鎌田がうまく右足で合わせます。
さらに33分には松原からのパスに伊東が折り返し守田が右足で代表初ゴールです。
前半最後には39分に松原のクロスがDFに当たりオウンゴールで5-0で折り返します。
後半開始から守田に代えて浅野拓磨を投入し、ボランチを遠藤1枚でさらに攻撃を厚くします。
このような公式戦で点差があったので色々試せたのは大きかったですね。
代わった浅野が後半最初のチャンスを作ります。
55分に鎌田のCKから浅野のヘッドがバーを叩きます。
決めたかったシーンですがこれでまたCKを得ます。
そのCKの流れから鎌田のパスに大迫の左足のシュートがポストに当たって決まります。
57分には左サイドの小川の崩しから中の松原にパスを強烈なシュートを打ちますがGKに弾かれます。
両サイドバックがかなり高い位置取りで素晴らしい連携でした。
ここから選手を大幅に代えてフレッシュな選手を次々に投入します。
63分に吉田、鎌田に代えて中谷進之介、稲垣祥が途中出場します。
2人ともA代表デビューです。
そして稲垣が出場から5分後の68分に松原のクロスを大迫が落とし、それを右足でコースを狙って綺麗に決めます。
韓国戦の山根以来A代表デビュー戦初ゴールは史上35人目の記録です。
71分には冨安、南野に代えて畠中槙之輔、古橋亨梧がピッチに立ちます。
これで今回の2連戦で招集したフィールドプレーヤー全員が出場することになりました。
交代が多くなってきたのでそろそろ得点が止まるかと思いましたがここから残り20分ほどでさらに7点も入ります。
73分に古橋の左足のシュートをGKが弾きますがバーに当たりこぼれたところを伊東が左足で押し込みます。
伊東は前半から何度もチャンスがありましたが決められなかったので内心はほっとしたでしょう。
そして78分は伊東のクロスをGKがパンチングしますが真上に上がってしまい古橋が頭で詰めます。
古橋はこれがA代表初ゴールです。
79分には伊東が自ら相手からボールを奪いドリブル突破し右足でこの日2点目のゴールを決めます。
さらに88分に浅野のスルーパスに古橋が左足で流し込みます。
これで11-0です。
これまで日本代表のワールドカップ予選の記録は10点でしたので新記録を更新しました。(1998年フランスW杯1次予選の1997年3月25日と6月22日のマカオとのホームアンドアウェイが2試合とも10−0)
その後アディショナルタイムでも3点入ります。
91分に松原のパスから浅野がGKをかわしてゴールします。
浅野も何度かチャンスを外していたのでFWとしてこのような試合で得点できてよかったですね。
そして92分にスローインから浅野がヒールで繋いで大迫がハットトリックとなるゴールを右足で決めます。
大迫は代表初のハットトリックでA代表通算22人目(35度目)の快挙を成し遂げます。
最後は93分に稲垣がこの日2点目を左足で決めて14-0で試合は終了しました。
この試合に関しては誰がMVPか決めることはできません。
全選手よかったです。
ボール試合率68%でシュート数35本(枠内24本)という数字が全てを物語っています。
もう見られないかもしれないくらいの記録的なゴールラッシュでサッカーのスコアではなかったです。
ただ感動したのは最後の笛が鳴るまでモンゴルの選手は走り抜きボールを奪いに来ていました。
それも全て荒いプレーはなくフェアプレーでした。
本当に韓国には見習ってほしいです。
こういった姿は敵ながら素晴らしいと思いましたし将来的にモンゴルにはサッカー強豪国になってほしいと心から思います。
今回はコロナによりモンゴルでの試合はできませんでしたのでいつかW杯アジア最終予選でモンゴルに行けたらいいですね。
これで3月25日から続いた日本代表、U-24日本代表の4連戦が終わりました。
なかなか1週間で4試合を見られることもなく結果も出たのでよかったです。
やはりサッカー漬けの日々は充実しますね。
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