今年はリーグ戦を川崎フロンターレが独走し、得点王はオルンガが2位のエヴェラウドに10点の差をつけて獲得しました。
異例のシーズンであり様々なことが未知の状況でありましたが上記2つのタイトルはかなり早くから決まっていたように思います。
そして年間の個人賞でもっとも名誉であるのは最優秀選手賞、通称MVPです。
こちらは川崎が優勝したにもかからわず絶対的な本命候補がいません。
今年は優勝以外のクラブからもMVP受賞者が出る可能性もあると思っています。
前回はベストヤングプレーヤー賞の予想をしましたので今回はMVPを予想します。
まずは2010年以降のMVP10名の受賞者とその年の成績を確認していきます。
2010年 楢崎正剛(名古屋グランパス)34試合出場0得点
2011年 レアンドロ・ドミンゲス(柏レイソル)30試合出場15得点
2012年 佐藤寿人(サンフレッチェ広島)34試合出場22得点
2013年 中村俊輔(横浜F・マリノス)33試合出場10得点
2014年 遠藤保仁(ガンバ大阪)34試合出場6得点
2015年 青山敏弘(サンフレッチェ広島)33試合出場3得点
2016年 中村憲剛(川崎フロンターレ)31試合出場9得点
2017年 小林悠(川崎フロンターレ) 34試合出場23得点
2018年 家長昭博(川崎フロンターレ)32試合出場6得点
2019年 仲川輝人(横浜F・マリノス)33試合15得点
以上のような成績です。
まずは当たり前ですが全員がクラブで絶対的なレギュラーでありキーマンが受賞しています。
そのため最低でも30試合は出場しています。
またポジション別の内訳ではGK1人、DF0人、MF6人、FW3人となっています。
ベストヤングプレーヤー賞同様に攻撃の選手が多いです。
どうしても個人賞は得点に絡む選手が受賞しやすい傾向にあります。
またFWの3人は全員得点王とMVPのW受賞でした。
そして優勝クラブからの受賞者が8人と圧倒的に多くなっています。
優勝クラブ以外であった2013年の中村俊輔は2位、2016年の中村憲剛も3位のクラブからでありました。
MVPは個人賞でありながらかなりチーム成績も反映される賞であると言えます。
12月21日に優秀選手賞受賞選手33名が発表されました。
その中から上記の条件を考慮して候補になりそうな選手5人をピックアップしました。
谷口彰悟(川崎フロンターレ)30試合3得点
圧倒的な優勝クラブのキャプテンとしてチームをまとめ上げました。
川崎は攻撃が目立ったシーズンでしたが31失点も評価されるべき数字です。
守備が安定していたから攻撃が機能したとも言えます。
29歳と選手として脂が乗っており受賞するなら今年でしょう。
三笘薫(川崎フロンターレ)30試合13得点
Jリーグ史上最高のルーキーと言っていいでしょう。
新人最多得点の13点に加え12アシストもしています。
ドリブルも手が付けられず圧巻のパフォーマンスでした。
唯一の懸念点はスタメンは11試合でありレギュラーと言えるかが微妙なところです。
家長昭博(川崎フロンターレ)29試合11得点
相変わらずのキープ力でタメを作りました。
また体の強さは未だに国内屈指です。
優勝を決めたガンバ大阪戦でのハットトリックも評価の対象になりそうです。
2018年以来の2度目のMVPもあると思います。
清武弘嗣(セレッソ大阪)33試合8得点
元日本代表も今年で31歳になりました。
そして今年がキャリアハイの成績でした。
アシストも8個ありセレッソの攻撃の起点でした。
チームは4位でしたが可能性はあると思います。
オルンガ(柏レイソル)32試合28得点
圧倒的な得点力でJ1得点ランキングを独走しました。
個人のインパクトなら1番でしょう。
柏レイソルが優勝していたら間違いなくMVPだったと思います。
ただ柏が7位だったので受賞可能性は低くなっています。
2位ガンバ大阪、3位名古屋グランパスにはこれといった選手はいませんでした。
そのため順当にいけば川崎から選ばれると思います。
私は過去の受賞履歴からいくと谷口彰悟になるのではないかと予想します。
もしDFの受賞となれば2006年の田中マルクス闘莉王以来14年ぶり4人目です。
誰が受賞するか12月22日のJリーグアウォーズを待ちましょう。
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