カイオを懐かしく想う秋

鹿島アントラーズ

カイオは元気にやっていますかね。

鹿島からUAEのアル・アインへ完全移籍したのが2016年7月5日でしたので約4年前になります。

もうそんなに月日が経っていることに驚きです。

現在は同じUAEのシャールジャというチームにいます。

残念ながらUAEの情報が全くと言っていいほど入ってこないためどうしているかわかりません。

ただ11月8日の本人のインスタグラムによると公式戦通算250試合出場を達成したようです。

まだ26歳ですからかなり早い達成ですね。

内訳を確認してみます。

鹿島アントラーズ(2014年~2016年夏) 100試合27得点
アル・アイン(2016年夏~2019年夏) 120試合48得点
ベンフィカ(2019年夏~2019年末) 11試合1得点
シャールジャ(2020年~現在) 19試合7得点

本人のキャリアの中で鹿島よりアル・アイン時代が一番輝いていたようで少し悲しいです。

鹿島史上1番の成り上がったブラジル人選手であり愛された選手でした。

そんなカイオの経歴を振り返ってみます。

1994年4月19日生まれでブラジルのサンパウロ出身です。

地元サンパウロFCの下部組織でプレーもトップには上がれませんでした。

現在名古屋グランパスにいるガブリエル・シャビエルも上がれず、ガンバ大阪にいるアデミウソンはサンパウロでプロデビューという対照的な関係でした。

そしてプロを諦めかけた時期もあったようですが日本行きのセレクションに合格し2011年千葉国際高校に留学が決まります。

遠くブラジルの17歳の少年が異国の地に行くわけですから相当な覚悟があったでしょう。

有名な話ですが同じ高校の同学年にブエノ(アトレチコ・ミネイロにレンタル移籍中)がいました。

高校時代の映像を見たことがありますが今や代名詞となったキレキレのドリブルはまだ影を潜めていました。

その後鹿島のスカウトの目に留まり入団しますが当時は無名でした。

外国籍選手ではありましたが高卒ルーキーのため即戦力というよりは2,3年後に活躍してほしいという選手だったようです。

しかしそんな周囲の期待をいい意味で裏切ります。

ルーキーイヤーの2014年3月15日第3節のサガン鳥栖戦で82分に途中交代でデビューします。

鹿島では高卒ルーキーがこれほど早くデビューすることはなかなか無いことです。

これがカイオにとって記念すべき公式戦1試合目の出場だったんですね。

さらに4月6日の第6節ガンバ大阪戦では初スタメンで83分に初ゴールを決めます。柴崎岳の落としを綺麗にボレーで決めました。

その後はレギュラー格に躍り出て1年目はリーグ戦に30試合出場8得点というアントラーズ史上最高成績を収めます。

そして外国籍選手としては初のベストヤングプレーヤー賞を受賞します。

ちょうどJリーグアウォーズで私の横を通り過ぎて行った姿を今も鮮明に覚えています。

鹿島では2年半という短い期間ではありましたがインパクトは絶大でした。

いつも思うのはカイオレベルの若さ、技術、スピードがブラジル代表の候補にすらなりません。

日本人だったなら今やA代表のレギュラーでしょう。

本当にブラジルというのは恐ろしい国です。

今のJリーグにはなかなか個の力で打開できる選手がいません。

残念ながらそのような選手はすぐ海外移籍をしてしまいます。

現在では柏レイソルのオルンガ、横浜F・マリノスのジュニオール・サントスの2人がかなり魅力的です。

2人とも同じ26歳でちょうど選手として脂がのっている時期です。

来年はいなくなる可能性が高いですが見ていて楽しい選手です。

来年鹿島が本気でJリーグ奪還を狙うのであれば少なくとも1人はこのレベルの選手がほしいところです。

そうなるとどうしてもカイオのことを思い出してしまいます。

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