7月8日に「ちいさなジーコ せかいでいちばんたいせつなもの」というタイトルの絵本が発売されます。
これはタイトル通りジーコが題材になった絵本です。
ジーコの少年時代の話を通してサッカーだけでなく周りの人々との関わりの重要性を説いた内容のようです。
一人のサッカー選手が絵本になるなんてすごいことですよね。
私は本に精通しているわけではありませんがサッカー選手が題材の絵本の話は聞いたことがありませんでした。
この本は日本で発売されるのですがぜひポルトガル語に翻訳されて母国ブラジルに届いてほしいです。
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ジーコは日本では代表の監督になったり現在は鹿島アントラーズのテクニカルディレクターを務めています。
現役の最後の3年間を鹿島で過ごしましたがプレー姿を知らない方は多くいらっしゃるでしょう。
そんなジーコは現役時代ブラジル国内だけでなく世界中でスーパースターでした。
今のメッシやクリスティアーノ・ロナウドほどの選手だったようです。
同じブラジル人でサッカーの王様と言われたペレにちなんで白いペレと呼ばれていたほどです。
そしてブラジル代表では71試合に出場し48ゴールを挙げています。
出場数はトップ20入りをしていませんが得点数は歴代5位です。
サッカー王国ブラジルで歴代ランキングに入っているのは凄すぎます。
ジーコより上の選手はペレ、ロナウド、ネイマール、ロマーリオとなっており全てFWです。
MFながらこれほど得点を取れたのはフリーキックの技術が物凄かったからです。
曲がって落ちる直接FKは世界の名手たちでも止めることはできませんでした。
そして1978年、1982年、1986年と3度のワールドカップに出場しています。
1982年スペイン大会ではジーコ、ソクラテス、ファルカン、トニーニョ・セレーゾの4人が黄金のカルテットと呼ばれブラジル史上最高の中盤を形成しました。
残念だったのは1度もワールドカップで優勝できなかったことです。
ブラジルではW杯で優勝のみが評価されるためジーコも経験したかったはずです。
しかし優勝はできずともこれほどの評価があり人気があるのは人間性が素晴らしいからです。
鹿島アントラーズではよく「献身・誠実・尊重」という言葉を耳にします。
これはジーコの教えです。
ただ元々はジーコが提案したのではなく当時鹿島の監督であった兄のエドゥからこの3つの言葉をスピリット・オブ・ジーコとして掲げたいと考えていると相談され賛成したようです。
この言葉はサッカー選手だけに当てはまるものではなく、どんな人間にも必要なものです。
私自身も胸に刻み込んで生きています。
ジーコは今も元気で試合日には自らの運転でスタジアム入りをします。
また7月4日には東京オリンピックの聖火ランナーとして鹿嶋市を走りました。
ジーコは選手としてオリンピックに出場しておらず、また前回の母国リオデジャネイロ五輪でも携わることができなかった夢が日本で叶い嬉しいです。
ただジーコも68歳でありいつまで鹿島に関わっていられるかわかりません。
2018年7月にテクニカルディレクターに就任後、チームはACL優勝の1つしかタイトルを獲れていません。
ここ2年間は無冠であり常勝軍団としてはあまりに寂しい成績です。
今年は何が何でもタイトルが欲しいです。
そしてジーコに優勝トロフィーを掲げて欲しいと思います。
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