いよいよ4回に渡り連載してきた2022年の選手紹介も今回が最後です。
長くお付き合いいただきありがとうございます。
残りは背番号31〜40までの7選手を紹介していきます。
背番号31 沖悠哉
2021シーズン
リーグ戦 33試合(先発33試合)0得点、2970分出場
カップ戦 3試合(先発3試合)0得点、270分出場
天皇杯 2試合(先発2試合)0得点、180分出場
2020年の中盤以降レギュラーに抜擢されます。
反射神経が良くスーパーセーブでチームを盛り立てることができるGKです。
クラブで出場し始めて1年ほどでオリンピックの最終メンバーに入るほどになりました。
しかし昨季は終盤にパフォーマンスが低下しクォン・スンテにポジションを奪われます。
そしてスンテは圧巻のプレーで守備陣を統率しました。
そのためもう一度レギュラーを奪い返すのは至難の業です。
常時出場していた割にはクロスキャッチ率が21.1%、PA外シュートキャッチ率が55.2%でともにリーグ11位の成績なのでこの辺りを改善したいです。
ただ奪えた時には曽ヶ端準のように長年活躍する選手になりそうです。
背番号32 常本佳吾
2021シーズン
リーグ戦 26試合(先発25試合)2得点、2131分出場
カップ戦 7試合(先発4試合)0得点、417分出場
天皇杯 4試合(先発4試合)0得点、313分出場
昨季相馬監督の最大の功績と言ってもいいのではないでしょうか。
元サイドバックの監督が常本を立派に育てました。
これまで鹿島では大卒選手があまり活躍できていませんでしたが常本は違いました。
持ち前の守備力は既にJ1トップクラスです。
1試合平均タックル数3もリーグ全体で7位でした。
圧巻は第17節の川崎フロンターレ戦で三笘薫を封じ込めたことです。
近年大卒選手も海外流出が目立ちます。
常本にもそんな日が来るかもしれません。
背番号33 仲間隼斗
2021シーズン(柏レイソル)
リーグ戦 24試合(先発16試合)2得点、1438分出場
カップ戦 3試合(先発0試合)0得点、64分出場
天皇杯 1試合(先発1試合)0得点、90分出場
柏レイソルからの加入です。
今季30歳となり一気にベテランが退団したチームのまとめ役もあっての獲得かもしれません。
J2での下積経験が9年と鹿島には珍しい経歴を持っています。
そして年々プレーも成績も向上しつつあります。
左SHを主戦場としておりフィニッシャーというよりチャンスメイクをするタイプです。
またボランチもでき玄人好みの選手だと思います。
プレースタイル的には土居聖真や和泉竜司と似ておりどこまで出場機会を伸ばせるでしょうか。
背番号34 舩橋佑
2021シーズン
リーグ戦 2試合(先発1試合)0得点、92分出場
カップ戦 3試合(先発2試合)0得点、172分出場
ユースから昇格のルーキーでしたがザーゴ監督に見出され出場機会を掴みます。
一時は三竿健斗からポジションを奪うかと思われました。
しかし舩橋にとって運悪くザーゴが解任されてしまいます。
相馬体制では構想外となってしまいました。
1年プロでやってみて通用する点としない点が明確になったと思います。
今季はレネ・ヴァイラー監督の求めるプレーを追い求めてほしいです。
将来的には鹿島を支えるボランチになると思うのでじっくり育てていきたいです。
背番号35 中村亮太朗
2021シーズン(J2ヴァンフォーレ甲府)
リーグ戦 33試合(先発18試合)4得点、1712分出場
天皇杯 1試合(先発1試合)0得点、90分出場
J1初挑戦のためどこまでできるか未知数です。
しかし同じ中央大学の先輩である中村憲剛のようなゲームメイカーです。
両足での正確なキックと高いテクニックで攻撃を操ることができます。
さらにパンチ力のあるミドルシュートもあるためゴールも見たいです。
いきなりレギュラーになるかはわかりませんがシーズン途中には戦力として絡んでくると面白いです。
リーグ全体でもJ2からの個人昇格選手の活躍は増えています。
今季最大の発掘になると期待しています。
背番号38 山田大樹
4月5日の練習中に右膝前十字靭帯損傷の全治約6~8ヵ月の大怪我を負いました。
そのため2年目の昨季は公式戦の出場は0に終わります。
元々世代別代表の常連であり能力に疑いの余地はありません。
190㎝の左利きでありディフェンスラインの繋ぎに参加する技術もあるという魅力的なGKです。
2020年入団の同期が輝いている中で遅れをとるわけにはいきません。
完全復活した今季は勝負の年です。
クォン・スンテ、沖悠哉からポジションを奪えるか楽しみです。
背番号40 鈴木優磨
2021-22シーズン(シント=トロイデンVV)
リーグ戦 11試合(先発11試合)2得点、970分出場
鹿島史上2人目の40番が誕生しました。
まさかこのタイミングでシント=トロイデンから復帰するとは思いもしませんでした。
小笠原満男を見て育ち、自らが志願してこの背番号を付けることになりました。
クラブ、サポーターからの期待は大きいですがまずはポジションを確立しなければなりません。
それほど今季のFW陣は戦力が充実しています。
プレースタイルはオールラウンダーで両足、頭とどこからでも得点を決めることができます。
コンディションさえ整えばレギュラーに最も近いでしょう。
主力として獲得したタイトルは2018年のACLのみです。
今年はクラブに星を増やすため多くのゴールを期待しています。
以上の31人でリーグ戦、ルヴァン杯、天皇杯のタイトルを狙う1年になります。
今夏に荒木遼太郎や上田綺世が海外に引き抜かれないよう祈るばかりです。
2人が残ってくれれば攻撃陣はJ1トップの戦力であることは間違いありません。
各選手が実力通りの力を発揮すれば2022年のJ1最多得点クラブになると思います。
やはり課題は守備でしょう。
どうしてもCBの選手層、経験不足は否めません。
またアンカータイプのボランチが三竿健斗しかいないことも気になります。
あと左SBも安西幸輝が怪我で長期離脱にでもなったら耐え切れるのでしょうか。
不安もありますが新たな選手の台頭を楽しみにしています。
これまでのブラジル路線から欧州路線に切り替わった大事なシーズンが始まります。
ぜひタイトルを取って2019年からの3年間の無冠時代を終わらせましょう。
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