6月1日に超WORLDサッカー!の記事でカイオに日本復帰の可能性が浮上したことを伝えています。
カイオと言えば元鹿島アントラーズで現在はUAEのシャールジャFCに所属するブラジル人アタッカーです。
元々の所属はポルトガルのベンフィカです。
しかしベンフィカで出場機会がなく2020年1月からシャールジャFCへ1年半のレンタル移籍中でした。
今季シャールジャでは公式戦28試合で6ゴール10アシストと相変わらずの活躍をしています。
そしてまもなく6月末でシャールジャFCとの契約満了を迎えることになりますがベンフィカでは完全な構想外となっており新たな所属先を探すことになりそうだとのことです。
そこでカイオにはUAEの他に日本からも興味を示されていると記事になっています。
カイオは移籍話が出ると必ずと言っていいほどJリーグ復帰が取り立たされます。
それはカイオは日本が(鹿島が)育てたと言っても過言では無いからです。
ブラジルでは地元サンパウロFCの下部組織でプレーもトップには上がれませんでした。
そして中学生時には早くもプロの道を諦めかけていました。
それが日本行きのセレクションに合格し2011年千葉国際高校に留学が決まります。
そこで鹿島のスカウトの目に留まり入団が内定します。
当時は無名のブラジル人選手ではありましたが高卒ルーキーのため即戦力というよりは2,3年後に活躍してほしいという選手だったようです。
しかしいい意味で期待を裏切り1年目からブレイクを果たします。
高卒のルーキーイヤーでリーグ戦に30試合出場8得点というアントラーズ史上最高成績を収めました。
そして外国籍選手としては初のベストヤングプレーヤー賞を受賞します。
鹿島では2年半という短い期間ではありましたがインパクトは絶大でした。
ただベンフィカとの契約が2023年まで残っておりおそらく移籍金は相当な金額になるでしょう。
戻ってきて欲しい気持ちはありますがすぐに契約ができるとは思えません。
コロナ禍で鹿島も経営が苦しくなっており移籍金を軽々と用意でないでしょう。
またカイオはブラジル人のため外国籍枠の問題があります。
現在鹿島には5人のブラジル人とクォン スンテという韓国人の合計6人がいます。
Jリーグの規定では5人までしか外国籍選手を同時に出場させることができず今の時点でも既に超過しています。
またブエノもアトレチコ・ミネイロにレンタル移籍中で復帰予定になっています。
そうなると誰かは完全に余剰戦力になります。
鹿島のチームコンセプトとして選手層は厚すぎず薄すぎすというものがありますので可能性は少ないかもしれません。
ポシジョンと年齢から見て被ってくるのはファン アラーノとアルトゥール カイキの2人になります。
2人の契約内容はわかりませんが彼らが今年いっぱいの契約であればわずかながら獲得することもあるかもしれません。
鹿島からUAEのアル・アインへ完全移籍したのが2016年7月5日でしたので約5年前になります。
それでもまだ移籍の話題になれば復帰を熱望され話題になるわけです。
外国籍の選手でこれほど愛される選手もなかなかいません。
これほどの人気はジーコ、レオナルド、そしてカイオくらいではないでしょうか。
2014年第30節の浦和レッズとの優勝のかかった大一番での先制点や、2015年ナビスコ杯決勝でガンバ大阪を粉砕した追加点など多くの印象に残るゴールを決めてくれました。
また得点以外にも高速ドリブルや正確なクロスなど魅力的なシーンは今でも鮮明に覚えています。
私もカイオのことは大好きでした。
鹿島にいた頃は20~22歳で日本の高校出身であったこともあり日本代表への帰化の噂もありました。
そんなカイオも今や27歳になりサッカー選手として最も脂の乗った年齢になっています。
また鹿島のユニフォームを着てスピードに乗ったドリブル突破を見たいです。
今後どうなるかわかりませんが注視したいと思います。
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