AFCチャンピオンズリーグ2021のノックアウトステージが始まっています。
日本勢はラウンド16に川崎フロンターレ、名古屋グランパス、セレッソ大阪と3クラブが進出しました。
3クラブともグループステージを無敗の首位で通過し期待の持てる戦いぶりでした。
しかしラウンド16を通過できたのは名古屋グランパスのみです。
川崎もセレッソもよく戦いましたがギリギリのところで敗退しています。
正直川崎は優勝してもおかしくないクラブではありましたが手が届きませんでした。
ACLに優勝するためには実力とともに運も必要です。
鹿島アントラーズももう一度アジアの頂点を獲るため来年はチャレンジできたらいいですね。
現行のACLになり昨年までで18回行われています。
クラブとしては浦和レッズ、 全北現代モータース(韓国)、蔚山現代(韓国)、広州FC(中国)、アル・イテハド(サウジアラビア)が最多の2度優勝しています。
そして個人としては鹿島アントラーズ所属のクォン・スンテが最多の3回の優勝をしています。
スンテは2006年に全州大学校を卒業後、全北現代モータースに入団しました。
全北は昨年まで11年連続でリーグで3位以内をキープしている韓国の強豪クラブです。
国内リーグを8度も優勝しています。
そんな強豪クラブに加入しながらも2006年のルーキーイヤーから出番を掴みます。
そしていきなりアジアチャンピオンになりました。
ACLは4月以降は全9試合にフル出場しています。
この年は日本はガンバ大阪が出場しておりGS第4戦では対戦していました。
決勝でもシリアのアル・カラーマ相手に第1戦では完封しており優勝に大きく貢献しました。
2度目の制覇は2016年です。
同じ全北で達成しています。
この時はGSから決勝まで全14試合フル出場とスンテあってのアジア制覇でした。
決勝ではUAEのアル・アインとの死闘を制し2度目のACL優勝です。
そして3度目は2018年の鹿島アントラーズです。
鹿島としては初のアジアタイトル獲得でした。
この大会でも10試合にフル出場とレギュラーGKでした。
準決勝第1戦の水原三星戦では母国のクラブとの対戦にもかかわらず相手に頭突きをし小競り合いになりました。
決して褒められるプレーではなかったかもしれませんがあれでスイッチが入ったことは確かです。
ペルセポリス(イラン)との決勝第2戦では完全アウェイながら冷静な判断でスコアレスドローに持ち込み初戦のリードを守り切りました。
優勝後のコメントには「サッカーは戦争と同じで、必ず勝たないといけないもの」と強い気持ちで臨んだことを明かしてくれました。
3度優勝も凄いですがどの大会でもレギュラーであり決勝で全て出場し勝利していることも凄いです。
スンテが出場した3回とも第1戦に勝利し、第2戦は引き分けもしくは負けています。
ただ初戦のアドバンテージを最大限に活かし優勝できています。
ACL特有のホームアンドアウェイの2試合合計スコアの特徴をよく理解しています。
このように経験豊富なGKの存在は今の鹿島には必要です。
小笠原満男、曽ヶ端準が引退しチームを勝たせることができる選手が少なくなりました。
それがタイトルから遠ざかっている要因であることは間違いありません。
沖悠哉が成長していることはわかります。
しかしスンテのプレーをまだまだ見たいです。
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