第17節川崎フロンターレ戦を振り返って【川崎の勢いを止められず】

鹿島アントラーズ

5月30日は第17節川崎フロンターレ戦が等々力陸上競技場で行われました。

結果は1-2で競り負けました。

苦手な川崎相手に苦手な等々力競技場でまたしても勝てませんでした。

いったいどのクラブが川崎を止められるのでしょうか。

まずは試合を振り返っていきます。

スターティングメンバーは以下の11人でした。

GK31 沖悠哉
DF32 常本佳吾
DF39 犬飼智也
DF28 町田浩樹
DF14 永戸勝也
MF21 ディエゴ ピトゥカ
MF4 レオ シルバ
MF37 小泉慶
MF13 荒木遼太郎
FW8 土居聖真
FW18 上田綺世

鹿島は中3日ですがセレッソ戦で起用したメンバーをほぼ起用してきます。

相馬監督の考える現時点のベストメンバーで臨んできました。

三竿健斗を外しピトゥカを選んだことで川崎相手にもボールを保持し真っ向勝負を挑んできた形です。

開始40秒で自陣ゴール前からピトゥカがドリブルで運ぼうとしたところをレアンドロ ダミアンに奪われます。

そこから三笘薫に切り返され左足のシュートはわずかに右に逸れました。

直後の2分に鹿島も右から攻撃を組み立て最後は荒木が振り抜きますがDFに当たりコーナーキックになります。

その右からのCKを永戸がインスイングで直接狙いますがチョン ソンリョンに弾かれます。

その後は鹿島が何本かアバウトにボールを蹴り込みますがジェジエウにことごとく止められます。

そしてペースは完全に川崎です。

ボールを繋ぎ鹿島に何もさせてくれません。

鹿島は奪いにプレスに行きますがことごとく外され全く奪えません。

18分にダミアンのスルーパスから三笘が沖と1対1になり左足のシュートを打ちますが迷わず飛び出しセーブします。

どうにか決定機を防ぎましたがすぐに次の攻撃を仕掛けてきます。

19分にジェジエウから右サイドの山根に渡り、スルーパスにダミアンが抜け出し先制点を冷静に決めてしまいます。

その後も勢いは落ちません。

22分にはサイドチェンジから山根がダイレクトで折り返し旗手がシュートを打ちますがピトゥカがカバーに入りコーナーキックに逃れます。

それでも30分にようやく相手陣内に進出することができます。

しかしそれも単発に終わりまた川崎にペースが戻ります。

37分には田中碧の直接FKにシミッチが頭で合わせますが競り合った犬飼に当たりゴールを防ぎます。

たまたま背中に当たりましたが枠には飛んでいたため1点ものでした。

前半最後にやっと鹿島のいいプレーが出ます。

39分に左の荒木からのパスに土居がトラップからボレーで合わせますが左に逸れてしまいました。

どうにか前半はこのまま終わりますが終始川崎ペースでした。

ボール支配率も64-36であり、パス数も2.5倍ほど差がありスタッツ通りの内容です。

1点で済んでよかったと言える前半です。

後半から小泉に代えて白崎凌兵を投入です。

この試合では小泉の前線からの守備が機能していなかったので早めに修正してきます。

47分に犬飼が滑って三笘にドリブルで抜かれます。

常本に潰してもらい事なきを得ましたがリプレーでは犬飼が手で足を止めようとしておりレッドカードになってもおかしくないシーンでした。

こういった試合で軽率なプレーは気をつけてほしいですね。

後半も川崎に主導権を握られる展開が続きますが少しずつ盛り返します。

59分に土居のスルーパスに上田が抜け出しますがチョンソンリョンの飛び出しによりシュートが打てません。

そしてついに待望の同点弾が生まれます。

61分に白崎の縦パスからDFの間で荒木が受けスルーパスを出します。

これに上田が抜け出しループシュートでネットを揺らします。

最初はオフサイドでノーゴールと判定されます。

しかしVARのチェックが入りゴールが認められました。

判定を待っている間は本当に心臓に悪いです。

映像でもギリギリの飛び出しで上田のうまさが光ったプレーです。

このゴールで息を吹き返し一進一退の展開になります。

どちらが点を取ってもおかしくない内容になりました。

70分に相手のバックパスのミスを上田が見逃さずGKと1対1もチョンソンリョンに止められます。

すると川崎も仕掛けてきます。

75分に旗手怜央の右からのクロスをピトゥカが空振りしダミアンにこぼれます。

しかしダミアンがダフったため助かりました。

直後には左からチャンスを作り最後は田中碧のシュートも沖ががっちり止めます。

77分は土居に代えて松村優太を投入します。

松村のスピードを活かそうとしますが川崎も封じてきます。

さらに86分には上田に代えてエヴェラウドと勝負に出ます。

エヴェラウドは4月11日の第9節コンサドーレ札幌戦以来の相馬体制初出場です。

最後は87分にピトゥカから永木亮太です。

これはある程度同点でもいいというメッセージだったのでしょうか。

同点で終わりそうな雰囲気も出始めていました。

しかし後半アディショナルタイムに悲劇は待っていました。

94分に長谷川竜也の左からのクロスに小林悠がトラップし左足で決めます。

これがオフサイドのようにも見えたためVARのチェックが入ります。

しかし結果はオフサイドはなくゴールが認められてしまいます。

最後は前線にロングボールを放り込み同点を狙いに行きますがタイムアップです。

これで上田のデビューからのリーグ不敗神話は15試合で途切れました。

後半はメンバー変更が功を奏しまずまずの内容の試合をすることができました。

鹿島が押し込むシーンもあり勝つチャンスもありました。

しかし全体的な印象は川崎の完成度の高いサッカーに鹿島でも通用しませんでした。

やはりJリーグを独走するだけあります。

ただどこかで川崎を止めることができるのは鹿島だけだと思っていました。

それでもここまで差を見せつけられると絶望です。

これで開幕20戦無敗の新記録を樹立されました。

また鬼木監督は156試合で100勝を達成です。

鬼木監督の勝率は64.1%になっています。

鹿島で言えば近年では2007年、2017年と同程度の勝率でありこれを5年も連続で続けているわけです。

本当に恐ろしい強さでありいつになったら止めることができるのかイメージすら付きません。

これでおおよそリーグ戦の折り返し地点で勝ち点差は25に広がりました。

もちろん数字上は優勝の可能性はありますが現実的には消滅したと言っていいでしょう。

今節のDAZNの解説であった岩政大樹も言っていましたがクラブ創設30周年のメモリアルイヤーを無冠にすることは絶対にできません。

次は中2日でルヴァンカップのプレーオフがあります。

ルヴァン杯と天皇杯は必ず獲れるよう全力でチャレンジしましょう。

そして最後に触れたいのが常本佳吾です。

今やJリーグナンバー1のアタッカーである三笘薫を完全に封じ込めました。

そして64分に交代に追い込んでいます。

それでも途中出場した長谷川に決勝点に繋がるクロスを上げられたことで涙を流し謝罪していました。

90分間攻守に走り回りチームのためにプレーした常本を責められません。

むしろ誰もがこの試合でのMVPに選出するでしょう。

きっとこの悔し涙が次への糧になるはずです。

今試合の最大の収穫は次期背番号2が見つかったことではないでしょうか。

まだシーズンは半分ありますので怪我には気をつけてがんばってもらいたいです。

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