7月1日にブラジルのアトレチコ・ミネイロにレンタル移籍中であったブエノの復帰が発表されました。
現時点ではコロナ禍の制限があるため入国日、チームへの合流日は未定とのことです。
これから再度他のチームに移籍する可能性もありますが層の薄いセンターバックの加入は心強いです。
現状のCBの序列は町田浩樹、犬飼智也、林尚輝、関川郁万になっていると思われます。
相馬監督の評価によりますがブエノの実力であれば2番手、3番手辺りには食い込んでくるはずです。
鹿島のやり方も理解しているためスムーズに入れるでしょう。
問題は外国人枠です。
2019年以降J1では5人まで1試合でエントリーできます。
しかし今の鹿島にはブラジル人のレオ・シルバ、エヴェラウド、ファン・アラーノ、ディエゴ・ピトゥカ、アルトゥール・カイキ、そして韓国人のクォン・スンテとすでに6人の外国人選手がいます。
最近はクォン・スンテがベンチ外になることが多くカイキもなかなかメンバーに入るまでには至っていません。
ただ残りの4人は特別なことがなければ常時試合に出場してきます。
そのため残る枠は1つです。
その枠をブエノは射止めることができるのでしょうか。
ここで少しブエノの来歴を振り返ってみようと思います。
ブエノは1995年8月24日にブラジルのサンパウロ州で生まれました。
そして高校時代にブラジルから留学し千葉国際高校に入学します。
有名な話ですが高校では同級生にカイオがいました。
卒業後は練習参加から清水エスパルスへの入団を勝ち取ります。
2014年は清水はJ1でしたがブエノは高卒ルーキーの外国人枠でありながらもリーグ戦で4試合に出場します。
翌年2015年はヴィッセル神戸にレンタル移籍をするもリーグ戦で11試合1得点とまずまずの成績を出しました。
そして2016年に鹿島からオファーがあり完全移籍で加入します。
しかし当時の鹿島には昌子源、植田直通といった日本代表クラスのCBがおりなかなか出番はありません。
2017年まで2年間でリーグ戦で10試合しか出場機会がありませんでした。
そのため2018年はJ2の徳島ヴォルティスにレンタル移籍をします。
徳島でもそれほど出番はありませんでしたがFW起用されることもあり新たなプレースタイルを身に付けていきます。
そして2019年に鹿島にレンタルバックしました。
この時は昌子、植田はいませんでしたが今度は犬飼、チョン・スンヒョンが立ち塞がります。
中盤まではほぼ出番がなくこのシーズンで移籍かと思われます。
しかし不調だったスンヒョンに代わり8月10日第22節横浜F・マリノス戦でスタメンに抜擢されると最高のパフォーマンスを見せます。
ここからシーズン終盤までレギュラーとしてCBの一角を守り抜きました。
優勝をかけた大一番の9月14日の第26節FC東京戦では開始2分にCKからヘディングで先制点を決め2−0の勝利に貢献しました。
ブエノの鹿島アントラーズでのリーグ戦初ゴールであり最も印象に残っている試合です。
当時の大岩監督から評価されておりこれからのブレイクが期待されていました。
しかし2020年にザーゴ監督になると評価が転落します。
そしてコロナで中断中の6月16日にアトレチコ・ミネイロにレンタル移籍が発表されました。
アトレチコ・ミネイロでは1年間でわずかリーグ戦に9試合しか出場機会がありませんでした。
このように監督によってかなり評価が分かれる選手です。
ただブエノの身体能力は魅力的です。
CBとして必要なスピード、ヘディングの高さ、身体の強さとどれを取っても1級品です。
さらに長い足を活かしたスライディングもあります。
プロ生活が長い割には出場機会が少ないので経験が付いてくればおもしろい存在になると思います。
日本の生活も長いため日本語も日常会話であれば普通にできます。
そのためDFラインとのコミュニケーションも問題ありません。
ぜひ鹿島に復帰したらブエノを起用してもらいたいですね。
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