3月3日に公式HP上で林尚輝の負傷についてリリースがありました。
それによると2月26日の練習中に右足第一楔状骨を骨折したとのことです。
全治は約2ヵ月となっています。
その日はリーグ戦の第2節川崎フロンターレ戦があった日です。
ガンバ大阪とのリーグ開幕戦で関川郁万が脳震盪になりこの試合も出場が危ぶまれていました。
それでも岩政大樹監督代行の選択は関川でした。
メンバー外になりクラブハウスで練習していたのでしょう。
林は期するものがあり怪我に繋がってしまったのかもしれません。
完全に裏目に出てしまいました。
まずはしっかり治して万全の状態で復帰してもらいたいです。
そして今季の鹿島アントラーズは攻撃陣の戦力とは反対に守備陣の層の薄さが不安視されています。
林の離脱によりさらに状況は悪化しました。
これで本職のCBは3人しかいません。
三竿健斗が務めることもありますが駒不足は否めません。
まずは今季のCBのJ1リーグ戦通算成績を振り返ります。(2021年シーズン終了時まで)
キム・ミンテ(1993年11月26日生まれ)
136試合6得点
韓国の光云大学を卒業後ベガルタ仙台に加入します。
その後北海道コンサドーレ札幌、名古屋グランパスとずっとJ1クラブを渡り歩いています。
試合にも多く出場しているため最も経験値はあります。
187cmとサイズがあり空中戦に強くスピードもあるという触れ込みでした。
しかし川崎戦ではセットプレーで山村和也に先に頭で触られ失点に繋がります。
また相手に振り切られるシーンも目立ちます。
現状では軸になる選手ですので頼りになるプレーをしてもらいたいです。
ブエノ(1995年8月24日生まれ)
43試合2得点
千葉国際高等学校から清水エスパルスに加入します。
その後はヴィッセル神戸を経て2016年に鹿島に加入です。
さらに徳島ヴォルティス(J2)、アトレチコ・ミネイロとレンタル移籍を経験します。
しかし鹿島で2019年の終盤にレギュラーになった以外は常時出場したことがありません。
身体能力の高さは誰もが認めるところですがなかなか発揮できていないです。
日本語のコミュニケーションは問題ないので、本来であれば主軸となる日本人選手と組ませてあげたいです。
外国籍枠で所属しているのでそろそろ戦力となるプレーを期待されます。
林尚輝(1998年6月9日生まれ)
6試合0得点
大阪体育大学から昨シーズン加入しました。
カップ戦、天皇杯にも出場しまずまずの1年目ではあったと言えます。
ただ大卒選手なので期待値が上がってしまいます。
クレバーな面は見えますがプレーが優しいです。
もっとアグレッシブに気迫を全面に出して欲しいです。
ちょうどコーチが同じような境遇で加入した岩政大樹なので、学べるものを全部学んで成長してもらいたいと思います。
関川郁万(2000年9月13日生まれ)
28試合1得点
流通経済大学付属柏高校時代は超高校級CBとして名を馳せます。
鳴り物入りで鹿島に加入しました。
そして昨シーズン終盤にようやくレギュラーを掴みます。
今季は4年目でCBの軸となるため相当期待されていました。
しかしここまではプレッシャーに押しつぶされています。
本来のプレーが全くできていません。
犬飼智也、町田浩樹がいなくなり可哀想ではありますがどうにか乗り越えて欲しいです。
このように全員が20代で実績があるのはキム・ミンテしかいません。
これは最初からわかっていたことです。
おそらくクラブ側は関川、林の成長に賭けたのだと思います。
ただあまりにもリスクは大きかったです。
林は怪我をし、現状このメンバーで乗り切れるとは思えません。
実際ここまでの公式戦では3試合全てで失点しています。
しかも前半の早い時間の失点でありゲームプランを狂わせてしまいました。
ガンバ戦こそ攻撃陣の活躍で押し切りましたがそれが続かないことは明白となりました。
第1登録期間は4月1日まで開いています。
見つけるのが難しいのはわかりますがCBの補強をしたいところです。
ここで補強せずに負けが込んできた場合どうしようもできなくなるのはここ2年でわかっているはずです。
いくら終盤に盛り返しても優勝は厳しくなってしまいます。
悔しいシーズンを選手もクラブもサポーターもずっと経験しています。
リーグ優勝をするために賢明な選択をクラブにはしてもらいたいです。

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