Jリーグ最多の8回の優勝を誇る鹿島アントラーズ。
しかしながら個人タイトルとはあまり縁がありません。
得点王は2008年のマルキーニョスただ一人です。
2016年にリーグ優勝した際はベストイレブンですら昌子源の一人しか選ばれなかったこともあります。
そして1番の謎はMVPです。
基本的にMVPというのは優勝したチームから選出されます。
過去27年間で優勝したチームから18人が選ばれています。
確立にすると約67%になります。
しかし鹿島アントラーズからはたった3人しか選ばれていません。
どうしてなのでしょうか。
アントラーズが優勝した年に誰が受賞しているかを振り返ってみましょう。
1996年 ジョルジーニョ ★
1998年 中山雅史(ジュビロ磐田)
2000年 中村俊輔(横浜F・マリノス)
2001年 藤田俊哉(ジュビロ磐田)
2007年 ポンテ(浦和レッズ) ★
2008年 マルキーニョス ★
2009年 小笠原満男 ★
2016年 中村憲剛(川崎フロンターレ)
このような受賞者になっています。
これまでの歴史の中で鹿島が優勝を逃した年に鹿島からMVPが出たことは一度もありません。
優秀な外国籍選手や日本代表を多く輩出しているにもかかわらずこれだけ少ないのは意外です。
個に頼らずチーム全体でサッカーをするスタイルと言ってしまえばそうかもしれません。
また8回の優勝の内、1シーズン制が4回(★の年)、2ステージでチャンピオンシップで優勝したのが4回となっています。
おもしろいのは2ステージ制で覇者になった4回では誰一人MVPになっていません。
これは年間を通して圧倒したという結果ではないからでしょうか。
1998年
1stステージ 5位
2ndステージ 1位
2000年
1stステージ 8位
2ndステージ 1位
2001年
1stステージ 11位
2ndステージ 1位
2016年
1stステージ 1位
2ndステージ 11位
このように2ステージ制の時にはどちらかのステージでは全く優勝争いに絡んでいません。
片方のステージで優勝してチャンピオンシップという大舞台で勝負強さを発揮しているということになります。
確かに年間の総当たり戦で一番勝ち点を獲得したチームが優勝したほうが納得がいくのはわかります。
ただアントラーズサポーターにとってはチャンピオンシップで優勝している回数が多い分復活してほしい気持ちもあります。
コメント