2021年のJ1リーグは20クラブの38試合制で行われたため見所の多いシーズンとなりました。
20クラブはJ1の史上最多数であり、また4クラブのJ2降格もドラマがありました。
終わってみれば優勝も降格も順当な感じはありますがシーズン中はハラハラしました。
ただ鹿島アントラーズは序盤で優勝争いから脱落し上位に食い込んでいけるかが焦点となってしまいました。
今季こそは鹿島が優勝争いをする中で痺れる1年を過ごしたいものです。
その中で昨シーズンを盛り上げたことと言えば夏のマーケットで主に欧州で一時代を築き上げた日本人選手がJリーグに復帰したことです。
日本代表でも活躍してきた選手であり知名度もあります。
そのような選手を見たみたいと思いスタジアムに足を運んだファン、サポーターも少なからずいたはずです。
選手としての全盛期は過ぎたのかもしれませんが熟練した技術は流石です。
Jリーグに欧州基準を還元してくれました。
昨夏に復帰した日本人選手と昨季のリーグ戦成績を振り返ってみます。
安西幸輝(ポルティモネンセSC→鹿島アントラーズ)
16試合(1116分出場)0得点
26歳という現役バリバリの状態で帰ってきてくれました。
そしてすぐに左サイドバックのレギュラーに定着します。
縦への推進力はJ屈指です。
日本代表でも手薄なポジションなので安西が見てみたいです。
酒井宏樹(オリンピック・マルセイユ→浦和レッズ)
14試合(1161分出場)2得点
日本代表の右サイドバックのレギュラーとして帰国します。
また東京オリンピックにもオーバーエイジで参加しました。
欧州で鍛え上げられた選手でありまだ数年は牙城を崩す選手は現れないかもしれません。
長友佑都(オリンピック・マルセイユ→FC東京)
10試合(900分出場)0得点
こちらも日本代表の左サイドバックのレギュラーが復帰です。
復帰後は10試合全てでフル出場をしています。
年齢的な衰えを指摘されていますが最後までアップダウンができる運動量は凄いとしか言いようがありません。
Jリーグではまだ活躍すると思います。
宮市亮(FC ザンクトパウリ→横浜F・マリノス)
2試合(41分出場)0得点
好調なマリノスに途中加入で最後まで見せ場はありませんでした。
元々怪我が多くトップフォームに戻れません。
今季は勝負の1年になりそうです。
乾貴士(SDエイバル→セレッソ大阪)
8試合(572分出場)1得点
左サイドからのカットインは1級品です。
終盤に怪我で離脱したのが悔やまれます。
常時出場は厳しいかもしれませんがスーパーサブでは存在感を発揮しそうです。
武藤嘉紀(ニューカッスルユナイテッドFC→ヴィッセル神戸)
14試合(1184分出場)5得点
昨年の復帰組で最も成功した選手でしょう。
神戸のFWの軸になりました。
欧州ではそれほど得点を取る選手ではありませんでしたがJリーグでは量産しています。
1月21日のウズベキスタン戦で3年ぶりの代表復帰を果たしました。
※1月7日に中止が発表
大迫勇也(ヴェルダー・ブレーメン→ヴィッセル神戸)
11試合(881分出場)4得点
鹿島に復帰すると信じて疑わなかった選手が神戸に移籍をします。
日本代表では不動のレギュラーですが神戸ではそこまでのプレーを発揮できていません。
ただ武藤とのコンビはよく今季の神戸は要注意です。
塩谷司(アル・アインFC→サンフレッチェ広島)
5試合(308分出場)1得点
終盤戦でようやく出場機会を掴みましたがコンディションを戻すのに苦戦しました。
全盛期より顔回りも丸くなった気がします。
かつてほどのプレーはありませんが守備のポジションであればどこでもできるので重宝される選手です。
サポーターには全盛期のプレーが記憶に残っているためやや落胆した感はあるかもしれません。
ただキャリアの後半に数年でもJリーグを選択してくれて嬉しいです。
その中で安西は20代半ばで復帰しておりまだまだこれからが楽しみです。
今後ピークを迎えるかもしれません。
さらに1つ年下の鈴木優磨も鹿島に復帰します。
また今年23歳になる安部裕葵の復帰も噂されています。
そう考えると大迫を復帰させなかった理由もわかります。
今季もJリーグ全体の活性化になるよう海外から日本人選手に復帰してもらいたいですね。
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