常本佳吾は伝統の右サイドバック定着へ【鹿島では大卒のレギュラーは異例】

鹿島アントラーズ

10月21日は常本佳吾の誕生日です。

1998年生まれですので今年で24歳になります。

常本は明治大学の4年生次にJリーグ特別指定選手として鹿島アントラーズに入団しています。

そして大学を卒業し2021年に加入となりました。

今季は大卒2年目のシーズンです。

この2年間はレギュラーとして鹿島の右サイドを支えています。

怪我で離脱もありましたがこれほどフィットするとは思いもしませんでした。

そんな常本の紹介です。

常本は神奈川県出身で横浜F・マリノスプライマリー、横浜F・マリノスジュニアユース、横浜F・マリノスユースとマリノス一筋で育ちます。

小学校まではセンターバックでしたが身長が伸び悩んだこともあり中学から右サイドバックにコンバートされました。

このコンバートが常本をプロへと導くことになりました。

そして高校3年生の2016年にはユースでキャプテンを務めトップチームに2種登録されています。

高1からトップチームに練習参加しており本人もトップに上がれると信じていたようです。

しかし高校3年生の5月に左足かかとに原因不明の痛みが発症し12月まで公式戦に1度も出場できなくなりました。

その間にチームからトップ昇格は無いことを告げられてしまいます。

本当にショックだったと思いますがそれを乗り越え明治大学に進学します。

不運な怪我があったとは言え高校生であと一歩でプロになれた逸材です。

流石に大学では1年生から出場できると思っていたようです。

しかし1年間はずっとセカンドチームでそこで意識が変わります。

どうしたらプロになれるか真剣に向き合い名門サッカー部で才能は開花しました。

守備能力が全体的に高く大学では1学年上の中村帆高(FC東京)がいたことから3バックの中央としても出場するほど万能な活躍を見せます。

その後、大学サッカー界屈指のサイドバックとして名が広く知れ渡るようになります。

その頃には鹿島だけでなく古巣の横浜F・マリノスもオファーを出していました。

愛着のある古巣からのオファーに相当悩んだようです。

しかしその頃には内田篤人に憧れ絶対に超えたい存在と鹿島入団を決断します。

鹿島を選んでくれたことに感謝しかありません。

鹿島はこれまで内田以外にも日本代表クラスのサイドバックを多く輩出しています。

相馬直樹、名良橋晃、新井場徹、西大伍、山本脩斗など全てを挙げることはできないほどです。

ただ鹿島アントラーズではなぜか大卒入団の選手が育ってきませんでした。

高卒入団の選手たちは日本代表になり海外移籍もしてきましたがそれに比べると寂しいです。

以下大卒選手の上位リーグ戦出場数を振り返ってみます。

秋田豊 愛知学院大学(334試合20得点)
岩政大樹 東京学芸大学(290試合35得点)
相馬直樹 早稲田大学(250試合10得点)
奥野僚右 早稲田大学(185試合1得点)
田代有三 福岡大学(114試合31得点)

大卒でレギュラーになり活躍したと言えるのはこの5人だけです。

2022年まで大卒選手を24人獲得してのこの数字ですのでかなり少ないです。

その中でも上記の面々を見るとディフェンダーの方がポジションを多く掴んでいます。

岩政が2004年入団、田代が2005年入団なので長い間大卒入団のレギュラーが出ていません。

ここ10年でも山村和也(流通経済大学)や赤﨑秀平(筑波大学)、山口一真(阪南大学)とその世代の目玉となる選手を獲得しましたがレギュラーとなることなくチームを去っています。

常本はすでに2年間でリーグ戦に53試合出場2得点という成績を残しています。(10月22日現在)

最近は大卒選手でも海外移籍が増えてきたため常本も今後の活躍次第では狙われてしまう可能性もあります。

今の時点でも守備力はJリーグでもトップクラスなのでこれから攻撃力をアップさせてほしいです。

もしずっと鹿島に在籍してくれれば秋田の成績を越すような選手になるかもしれません。

まだ道のりは長いですが鹿島の歴史に名を残すような選手になってほしいと思います。

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