垣田裕暉、鹿島初ゴールでレギュラーを掴めるか

鹿島アントラーズ

J1第9節アルビレックス新潟戦で垣田裕暉が今季初先発を果たします。

そして26分に鈴木優磨の浮き球のパスから豪快に左足ボレーでネットを揺らしました。

いい時間帯にこの試合2点目となる貴重な追加点です。

このゴールで完全に鹿島ペースとなりゲームを進めることができました。

結果は2−0でのクリーンシートとリーグ戦6試合ぶりとなる白星奪取に貢献しています。

垣田にとってこのゴールが鹿島アントラーズでの初ゴールになりました。

サポーターにとっても長く待ち望んだ嬉しい得点です。

これまでの垣田のサッカー人生はどちらかと言えば苦労人でした。

垣田はジュニアユース、ユース、そしてトップ昇格と順調に育ってきます。

そして高卒1年目の2016年にリーグ戦に出場します。

7月13日の2ndステージ第3節名古屋グランパス戦でデビュー戦がスタメン出場です。

高卒ルーキーイヤーのスタメンデビューは内田篤人(2006年)、山田大樹(2020年)そして垣田の3人しかいません。

結局1年目はリーグ戦3試合に出場し経験を積むことができました。

しかし2年目から6年もの間、武者修行に出されることになります。

これほど長期間のレンタル移籍は異例です。

以下がその6年間の成績となっています。

2017年(J2ツエーゲン金沢)
32試合3得点
2018年
38試合9得点
2019年
35試合8得点
J2から武者修行生活が始まります。
2017年は主にベンチメンバーでしたが多くの出場機会を得ました。
そして金沢のJ2残留に貢献します。
2018年はチームのトップスコアラーになりエースと呼ばれるまでになりました。
翌2019年はレンタル選手でありながら背番号10を任されています。

2020年(J2徳島ヴォルティス)
42試合17得点
2021年(徳島ヴォルティス)
36試合8得点
2020年は徳島で再度武者修行が始まります。
ただこの時点ですでにJ2では収まり切らない選手になっていました。
J2リーグで得点ランキング3位の成績を残しJ1昇格の立役者となります。
そして昨年はJ1でも通用することを証明しました。
固め打ちが多かったですがJ2降格クラブでの8得点は立派です。

2022年(サガン鳥栖)
27試合6得点
徳島がJ2に降格したため鹿島復帰かと思われました。
しかしJ1のサガン鳥栖に3クラブ目のレンタル移籍です。
出場数こそ多いもののほとんどが途中出場であり、絶対的なレギュラーではありませんでした。
それでも短い時間の中で得点できることを証明しました。
得点した4試合は全勝です。

J2から始まり一歩一歩階段をゆっくり上がってきた選手です。

そして今季2023年に満を持して鹿島に7年ぶりに復帰します。

リーグ戦ではコンスタントに出場も途中出場ばかりであり良さが発揮しにくい起用法でした。

ようやく新潟戦でスタメン起用され期待に応えることができました。

鹿島ではこれまでユースからトップ昇格をした選手は下田栄祐までで35名います。

その中でリーグ戦に出場できたのは約半分となる18人しかいません。

さらに得点を決めたのは垣田を含めて5人しかいませんでした。

その5人の顔ぶれと鹿島でのリーグ戦のゴール数を見てみます。(4月24日時点)

野沢拓也 55得点(285試合)

土居聖真 50得点(303試合)

鈴木優磨 38得点(137試合)

町田浩樹 8得点(87試合)

垣田裕暉 1得点(10試合)

上位3人は攻撃の選手のため多く得点を決めています。

土居、鈴木は現在も所属しておりもっと得点数を伸ばしてほしい選手です。

この中に垣田も仲間入りすることになりました。

垣田は187cmと日本人離れのサイズがあり相手DFに競り勝つ高さ、強さがあります。

それでいてスペースへの抜け出しを繰り返し行い、ボールを失ってもすぐに前線から激しいプレッシングをしてくれます。

得点を取る以外のプレーにも磨きがかかっています。

しかしFWにとって評価の対象となるのは得点です。

ようやく垣田もスタートラインに立つことができました。

まずは二桁得点を目標にゴールを積み重ねてほしいです。

まだまだ粗削りですが応援したくなる選手です。

鹿島で確固たる地位を築き上げタイトル獲得に貢献するような選手に育ってもらいたいと思います。

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