5月7日はJ1第12節セレッソ大阪戦がヨドコウ桜スタジアムで行われました。
鹿島アントラーズはセレッソとのアウェイゲームを得意としています。
これまでヤンマースタジアム長居を含め10連勝中と圧倒的な相性の良さを見せつけていました。
そしてこの試合でもその相性を発揮します。
雨の影響で難しいピッチコンディションとなり両チーム苦しめられます。
なかなか決定機を作れない中でセットプレーからの得点で鹿島がしぶとく1−0で勝利を挙げました。
内容、結果ともに勝負強いかつての鹿島らしい試合となっています。
そしてこの試合でその鹿島らしさを最も体現したのがCBの関川郁万です。
体を張った守備で完封するとCKから決勝点をヘディングで叩き込んでいます。
関川は流通経済大学付属柏高校から加入した5年目の選手です。
昨シーズンは主力の退団により若くしてレギュラーを掴んでいます。
1年を通じて大きく成長しました。
今季は更なる飛躍が期待されますが昌子源、植田直通の帰還でCBの3番手になってしまいます。
序盤こそ昌子の怪我があり出番がありましたが、復帰後は出場機会を失っていました。
しかしチームの不振で関川にチャンスが回ってきます。
第8節のヴィッセル神戸戦こそ5失点を喫し完敗です。
ただその後の第9節アルビレックス新潟戦から4試合連続完封勝利と立て直しに成功しています。
こんなにも早く昌子をベンチに追いやるとは思っていませんでした。
まだ伸び代はあり鹿島での偉大なCBたちを超えていく可能性は十分あります。
そしてそのような選手になるためには得点力が欲しいです。
関川は3年時の全国高校サッカー選手権大会では3得点を挙げるなど点が取れるCBでした。
それがセレッソ戦のゴールがリーグ戦で2年ぶり通算2点目です。
まだまだ得点数が少ないです。
鹿島のCBは得点でもチームに貢献する選手たちでした。
ここでCBのリーグ戦得点ランキングを振り返ってみようと思います。(5月9日現在、鹿島アントラーズ所属時)
岩政大樹 290試合35得点
秋田豊 334試合20得点
犬飼智也 111試合10得点
昌子源 166試合8得点
町田浩樹 87試合8得点
植田直通 108試合4得点
金古聖司 45試合4得点
イ・ジョンス 10試合3得点
大岩剛 165試合2得点
伊野波雅彦 89試合2得点
関川郁万 68試合2得点
室井市衛 46試合2得点
羽田憲司 19試合2得点
奥野僚右 185試合1得点
大野俊三 89試合1得点
キム・ミンテ 21試合1得点
現在の監督である岩政大樹が大きく他を引き離す結果です。
リーグ戦でのクラブ通算1000得点を決めるなど記憶に残るゴールも決めています。
また秋田豊もチャンピオンシップやナビスコ杯決勝などタイトルがかかった大一番で得点があります。
この2人が攻守に貢献したと言えるでしょう。
2人に共通するのが背番号3です。
さらに昌子源に引き継がれ3番は鹿島のCBの代名詞となりました。
関川もその系譜から背番号3になるものだと思っていました。
しかし2022年に3番が空いていたにもかかわらず5番を選択しています。
背番号5は高校時代の番号であり本人も思い入れがあるからとのことです。
これまでとは違った新たなCB像を築き上げてくれると思います。
鹿島のCBは格で守ると言われます。
ぜひ関川にはそのような風格を身に付けてほしいです。
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