J1第9節鹿島アントラーズvs名古屋グランパスは0-0の引き分けに終わりました。
サッカーにおいて引き分けは約26%と言われています。
勝ち、負け、引き分けしかありませんので少し引き分けになる確率は低いことになります。
また最も多い引き分けのスコアは1-1(ドロー全体の42%)、次いで0-0(32%)、2-2(22%)と続きます。
全体の確率で言うと1-1は約10%、0-0は約8%、2-2は約6%ということになります。
スコアレスドローというのはリーグ戦で1チーム年間2,3試合になる計算です。
意外とスコアレスドローは少ないのですね。
やはりサッカーの醍醐味はゴールなのでどうしても0-0だと物足りなく感じてしまいます。
ちなみに鹿島アントラーズはスコアレスドローの割合が低いチームです。
年間の全公式戦を集計すると0-0の試合は以下の通りでした。
2017年
2試合
2018年
5試合
2019年
3試合
2020年
0試合
2021年
3試合
1年間で公式戦を約50試合ほど行うのでやはり少ないと言えます。
これまでスコアレスドローの結果でも状況によってはよかったと言えるものもありました。
以下2試合は最高の結果をもたらしています。
2000年11月26日
J1リーグ2ndステージ第15節柏レイソル(国立霞ヶ丘競技場) 0-0
首位鹿島アントラーズ、2位柏レイソルのステージ優勝をかけた最終節です。
勝ち点差はわずか1で直接対決となります。
当時の勝ち点計算は90分勝利で3、延長戦での勝利で2でした。
そのため鹿島にとって勝ち、引き分けなら優勝、負けると逆転で優勝を逃すというプレッシャーの中での試合でした。
ただ引き分けでも優勝できたため鹿島は守り抜きます。
延長戦まで120分戦い抜いてのスコアレスドローです。
120分戦ってシュート数が鹿島9本、柏11本という締まった内容でした。
そして鹿島は2ndステージ優勝から年間チャンピオンになり3冠達成を成し遂げることになります。
2018年11月10日
ACL決勝第2戦ペルセポリスFC(アザディスタジアム) 0-0
ACLはホーム&アウェイの2戦合計で争われます。
1週間前の11月3日に第1戦がホームで行われました。
そしてレオシルバ、セルジーニョのゴールで2-0で勝利しています。
そのため第2戦は引き分け、最悪1点差負けならアジアチャンピオンになれる状況を作り出していました。
約10万人のアウェイの中で無理をせずきっちり0-0で試合を終わらせます。
無事にクラブ初のACL制覇を成し遂げ20冠となりました。
もちろん引き分けより勝つに越したことはありません。
ただ状況次第で有利であれば引き分けでも十分です。
鹿島は引き分け狙いをさせたらきっちり守って無類の強さを発揮します。
これが多クラブのサポーターから嫌われる所以なのかもしれません。
しかし勝利を狙った中で引き分けになってしまった試合もあります。
以下の試合は引き分けたことにより地獄を見た試合です。
2017年12月2日
J1リーグ第34節ジュビロ磐田(ヤマハスタジアム) 0-0
鹿島は首位でリーグ最終節を迎えます。
しかし勝ち点差2で川崎フロンターレが迫っていました。
しかも得失点差に差があり川崎が勝利し、鹿島は引き分け以下であれば逆転される状況でした。
そして川崎はJ2降格の大宮アルディージャに5-0と大勝します。
鹿島は11分に西大伍の負傷交代や43分の植田直通のゴールが取り消されるなど不運が重なります。
86分には山本脩斗が決定的なヘディングシュートを放ちますがネットを揺らせません。
最後までゴールが遠くスコアレスドローです。
第21節から首位を守り抜いてきましたがまさかの最終節で優勝を逃すことになりました。
リーグ戦では優勝のかかった試合の結果だけで順位が決まるわけではありません。
そのためこの試合で勝てなかったことも悔しいですが、それ以前に取りこぼしたため影響が出ています。
今季のJリーグは久しぶりに大混戦です。
おそらく最終節までもつれ込み勝ち点1、2の差が大きな差を生み出すでしょう。
最後に悔しい思いをしたくありません。
そのためにも今から着実に勝って勝ち点3を積み上げていきたいです。
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