第24節徳島ヴォルティス戦は追加点が取れずもどかしい時間帯もありましたが終わってみれば3−0の快勝でした。
そしてその試合で勝負を決定づける3点目を決めたのはセンターバックの町田浩樹です。
コーナーキックのこぼれ球に永木亮太が強烈なシュートを打つと咄嗟に利き足ではない右足でコースを変えてネットを揺らしました。
本人は「神様がくれた贈り物」と謙遜していましたが永木のシュートスピードが速く合わせるだけでも難しいボールでした。
それをきっちり決めるスーパーゴールだったと思います。
町田は当初、東京オリンピックにバックアップメンバーとして招集されました。
しかしコロナの影響で登録枠が22人に増加し正式なメンバーに繰り上がっています。
これは朗報でしたが結果的にはグループステージ初戦の南アフリカ戦に残り5分に出場したのみで終わってしまいました。
日本代表が3位決定戦まで進出し相当悔しい気持ちがあったはずです。
そのオリンピックから戻ってきて初めての出場となった徳島戦で完封勝利だけでなく得点も挙げ貢献しています。
今季はCBの軸になっておりリーグ戦ではオリンピックで不在であった3試合を除く21試合にフル出場中です。(8月16日現在)
そしてセットプレーでターゲットになることが多く得点力が爆発しています。
シュート12本で5得点と中盤の選手より多くの得点を挙げています。
そしてその町田とCBのコンビを組むのが犬飼智也です。
町田が2019年から試合に多く出始めましたのでコンビを組んで3年目です。
今では不動のコンビになっています。
犬飼も町田に負けじと攻守に持ち味を発揮しています。
守備では加入時に多く見られた軽いプレーも少なくなり安心して見ていられるようになりました。
攻撃では犬飼の縦パスから攻撃のスイッチが入ることも多く起点になっています。
直接FKもパンチのあるシュートで相手への脅威の一つです。
前々節の第23節湘南ベルマーレ戦ではスーパーミドルに決勝ヘッドと犬飼の2得点で2−1と逆転勝利をしています。
このように町田同様に得点でチームに貢献するようになっています。
犬飼もコンスタントに出場しておりリーグ戦に22試合出場しシュート19本で5得点です。
CB2人で10得点をしておりこれほど得点力のあるコンビは鹿島史上いません。
ちなみにこれまでの鹿島アントラーズの歴史上1シーズンでリーグ戦の得点の多かったCBを調べてみました。
秋田豊(1994年)
38試合出場4得点
秋田豊(2002年)
29試合出場4得点
金古聖司(2004年)
22試合出場3得点
岩政大樹(2007年)
33試合6得点
岩政大樹(2011年)
28試合6得点
山村和也(2013年)
24試合3得点
昌子源(2015年)
29試合3得点
植田直通(2017年)
29試合3得点
主な選手で以上の通りです。
これまでは岩政が2007年と2011年の2回6得点をしていますがこれが最多得点です。
得点のイメージがある秋田でもリーグ戦では4得点が最多となっています。
昌子、植田といった日本代表でも3得点を1度しか達成しておらずCBが得点を積み重ねる難しさを感じます。
さらに2人とも得点に絡んできたことはこれまでありません。
今年は犬飼、町田で10得点もしておりCBで二桁得点をしたのは初めてです。
今の時点で既に歴代最強の得点力のあるCBコンビになっています。
今年はJ1が20クラブあるためリーグ戦は38試合制です。
そのためまだ14試合も残っています。
2人同時にこれまでのクラブ記録である岩政の6得点を上回るチャンスは十分あります。
CBなので守備が第一であることは当たり前ですがここまできたら得点も狙って欲しいですね。
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