8月28日は第27節横浜F・マリノス戦が日産スタジアムで行われました。
結果は2−0でまさに鹿島らしい内容での勝利でした。
5位鹿島アントラーズと2位横浜F・マリノスとのオリジナル10同士の上位対決は鹿島に軍配が上がっています。
マリノスは第14節で鹿島に負けて以来13試合負けなし(11勝2分)の絶好調でした。
そしてその記録を止めたのも鹿島です。
防戦一方に近いゲームでしたが少ない決定機を決め、しっかり守り抜くのも鹿島の特徴です。
荒木遼太郎のプロ初のヘディングゴール、上田綺世の23歳バースデー弾と最高の勝利となりました。
まずは試合を振り返っていきます。
スターティングメンバーは以下の11人でした。
GK31 沖悠哉
DF32 常本佳吾
DF39 犬飼智也
DF28 町田浩樹
DF14 永戸勝也
MF20 三竿健斗
MF21 ディエゴ ピトゥカ
MF13 荒木遼太郎
MF11 和泉竜司
FW8 土居聖真
FW18 上田綺世
キックオフ時間で30℃もあり湿度51%と高く厳しい条件でした。
さらに中2日ということでローアクションな展開が予想されましたが全然違いました。
開始から両チームともにハイテンポで球際の激しい試合です。
コンパクトな陣形を保ち見ていて時間が経つのが早かったです。
その中で鹿島は上田に合わせるロングボールを多用してきました。
そしてセカンドボールを拾う作戦です。
その作戦が功を奏します。
15分に沖の自陣からのフリーキックに上田が潰れて右サイドの土居がフリーで抜け出します。
そして正確なクロスを上げ中で荒木がドンピシャで頭で決めました。
その後はずっとマリノスの時間帯が続きます。
すると30分に自陣でボールをカットするとピトゥカがロングドリブルで相手陣内まで攻め上がります。
タイミングを見計らってスルーパスを上田に出し、これを上田が右アウトサイドでGKの股を抜く素晴らしいゴールを決めます。
誕生日当日にマリノス戦5試合連続ゴールです。
マリノスキラーぶりをこの試合でも見せてくれました。
前半はマリノスがボールを保持していましたがサイドに誘導し最後のところはやらせないという割り切った戦い方で2点をリードして折り返します。
後半になってもずっと同じような展開が続いていきます。
そこで58分にマリノスは攻撃陣を3人とも交代させ勝負に出ます。
するとその直後に代わったエウベルのクロスに水沼宏太が沖と1vs1になります。
水沼は左足でシュートをしますが沖が体でスーパーセーブで得点を許しません。
どうにか鹿島も自分たちの時間を作ろうと64分に荒木、上田に代えてレオ シルバ、エヴェラウドを投入します。
しかし流れは変わらずむしろマリノスの攻撃の勢いは増してきました。
73分に和泉、土居からアルトゥール カイキ、遠藤康を入れるもサイドで優位は作れません。
最後は90分にピトゥカに代えて安西幸輝を投入し守り切りました。
ほとんどの時間を守備に費やした印象です。
公式スタッツを見ても鹿島のシュートは開始30秒に放った和泉のコロコロシュートと得点になった2本の合計3本のみです。
後半は1本もシュートは打てていません。
またボール支配率は33%となかなか見ることがない低い水準でした。
それでも勝ってしまうところが試合巧者と言われる所以です。
攻め込まれた割にはピンチも少なくDF陣を中心に体を張ってみんなで守っていました。
全員のサボらない粘り強い試合運びがこの勝利を呼び込みました。
特に常本、ピトゥカの貢献度は高かったように思います。
2位マリノス相手にシーズン2勝のダブルを達成です。
これでまたしても暫定3位に躍り出ました。
しかし4位ヴィッセル神戸から7位浦和レッズまでは勝ち点3しか差がなく1試合少ない状況です。
そのためシーズン最後までこの痺れる状況は続くと思われます。
次のリーグ戦は9月11日のアビスパ福岡戦と少し間が空きます。
しかしその期間にルヴァン杯の準々決勝の名古屋グランパス戦が控えています。
鹿島にとっては是が非でも獲りたいタイトルです。
また気持ちを切り替えて勝利を重ねて欲しいと思います。
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