いよいよ鈴木優磨のセリエA移籍が現実になるかもしれません。
2019年の夏のマーケットで鹿島アントラーズからベルギー1部のシント=トロイデンVVに移籍しました。
そこで2年間コンスタントに成績を残しています。
昨シーズンは17得点を挙げ欧州主要リーグでのシーズン日本人最多得点記録を更新しました。
そのため更なるステップアップを希望していました。
そして実際ブンデスリーガのヘルタ・ベルリンやトルコのフェネルバフチェ、フランスのリーグ・アンの複数クラブなどから興味があったようです。
さらにベルギー国内でもヘントや名門のアンデルレヒトからもオファーがあったようですがいずれも鈴木が拒否したと報じられていました。
鈴木は以前からセリエAに行きたいと話しており他のオファーは全て断っているようです。
ヨーロッパの夏の移籍市場期間は約12週間であり、今年は6月9日から8月31日までとなっています。
そのためもう時間がなくこのまま残留もよぎり始めていました。
そんな8月30日にセリエAのカリアリが興味を示していると報道が出ました。
カリアリは2004−2005シーズンから2015-16の1年を除きセリエAに定着しています。
ただずっと二桁順位であり下位クラブという印象です。
こういったクラブだとMFは大変ですがFWならロングボールに強い選手で1発で仕留めることができればある程度活躍はできそうです。
鈴木の良さは出そうなので悪くはないのでしょうか。
せっかくなら自分の希望するリーグでどこまでできるかチャレンジして欲しいと思います。
これまでセリエAには日本人は12人所属しています。
その中でFW登録の日本人は4人です。
その4人がどのくらいの成績をリーグ戦で残しているか調べてみました。
三浦知良
1994−1995 ジェノア(21試合1得点)
柳沢敦
2003-2004 サンプドリア(15試合0得点)
2004−2005 メッシーナ(22試合0得点)
2005−2006 メッシーナ(7試合0得点)
大黒将志
2006-2007 トリノ(7試合0得点)
2007-2008 トリノ(3試合0得点)
森本貴幸
2006-2007 カターニア(5試合1得点)
2007-2008 カターニア(14試合1得点)
2008-2009 カターニア(23試合7得点)
2009-2010 カターニア(27試合5得点)
2010-2011 カターニア(12試合1得点)
2011-2012 ノヴァーラ(18試合4得点)
2012-2013 カターニア(5試合0得点)
こうして見ると森本以外の3人は全く成績を残せていません。
MFでは中田英寿(ペルージャ、ローマなど)、中村俊輔(レッジーナ)がいたためもっと活躍している印象です。
案外日本人FWには厳しいリーグなのかもしれません。
ただ森本と鈴木は似たようなプレースタイルなのでどうなるかわかりません。
結局FWはどこの国に行っても得点を取れば評価されます。
鈴木はこれまで鹿島アントラーズでもシント=トロイデンでも高い得点力を誇ってきました。
ルーキーイヤーからスランプがなくプロ入り後6年間の90分当たり平均得点が0.49と2試合に1得点のペースです。
これほどの数値を残している日本人は他にはいないでしょう。
現在の日本代表監督の間はA代表に呼ばれないかもしれませんが、海外で実績を積み次の代表ではレギュラーとして使ってもらえるよう頑張ってもらいたいです。
コメント