12月29日に鈴木優磨がベルギー1部のシント=トロイデンVVを今冬に退団する可能性があることを超WORLDサッカーが報じました。
鈴木は昨季にリーグ戦で17得点を挙げ今夏に他リーグへのステップアップを目指します。
そして数多くのオファーがあり引く手あまた状態でした。
ドイツやフランス、トルコ、そしてベルギーの上位クラブからオファーがあったとされ、どこに行っても成功しそうな感じはありました。
しかしイタリアのセリエAが希望であり全てを拒否します。
最終的にはドイツ2部のシャルケに移籍を決めたようですが期限までに手続きが間に合わず残留となります。
このように移籍を前提に動いていたため今季はシント=トロイデンの始動に間に合いませんでした。
そのためコンディション調整で大きく出遅れ初出場は第7節のベールスホットVA戦とシーズンが2ヵ月近く経ってからとなっています。
さらにプレー面でも精彩を欠き昨季のような活躍を見せることはできていません。
ここまで出場した11試合は全てスタメン出場ですが2得点という結果です。(12月31日現在)
鈴木は鹿島アントラーズでプロになってから短い時間でも結果を出しここまで上り詰めた選手です。
そのためプロ入り後スランプというものを経験していません。
それはデータでも証明されています。
鹿島アントラーズ
2015年 7試合(108分)2得点 90分当たり平均得点1.667
2016年 31試合(1188分)8得点 90分当たり平均得点0.606
2017年 26試合(866分)6得点 90分当たり平均得点0.624
2018年 32試合(2376分)11得点 90分当たり平均得点0.417
シント=トロイデンVV
2019-20年 24試合(1886分)7得点 90分当たり平均得点0.334
2020-21年 27試合(2384分)14得点 90分当たり平均得点0.529
2021-22年 11試合(970分)2得点 90分当たり平均得点0.186
以上のようにかなり高い得点力を発揮しています。
ユースから高卒で鹿島のトップチームに昇格も1年目から驚異の得点力で戦力になりました。
さらにインパクトの強いゴールが多くあるのが特徴です。
2015年9月12日の2ndステージ第10節のガンバ大阪戦でリーグデビューし、わずか16分後に初ゴールを決めます。
高卒ルーキーのデビュー戦初ゴールは鹿島史上2人目の記録でした。(1人目は2004年の増田誓志)
2016年2月28日のガンバ大阪との開幕戦では吹田サッカースタジアム(パナソニックスタジアム吹田)の公式戦初ゴールとなる決勝点を決めています。
さらに12月14日のクラブワールドカップ2016の準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦では世界が注目する中でゴールを決めクリスティアーノ・ロナウドのパフォーマンスをしました。
ベルギー1年目も3試合に1得点は立派です。
そしてシント=トロイデンでも移籍後初スタメンとなった2019年9月21日の第8節のシャルルロワSC戦で初ゴールを決めました。
これまでのキャリアは比較的うまくいっていると思います。
今が最も苦しんでいる時期です。
そんな中、12月30日の東京スポーツではオイペンとの2021年最終戦で試合終了後に時間をかけて他の選手やスタッフと抱き合ったり握手をしていたと報じられています。
これが今冬での退団ではないかということです。
ただ以前の状況と異なり、いいオファーがあるわけではなく限られているようです。
さらにJクラブからも関心があると書かれておりこれは鹿島アントラーズなのでしょうか。
鈴木は来年26歳でありサッカー選手としてのピークを迎えようとしています。
また海外志向が高いため今冬に鹿島復帰の可能性は低いと思います。
しかしことあるごとに古巣への愛を公言しています。
そのためいつかは戻ってくるでしょう。
まだ2、3年は海外でプレーし体が動くうちに復帰してくれたら最高ですね。
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