サッカーには7-2-1の法則というものがあります。
これは先制点を取ったチームは7割が勝利し、2割が引き分けで、負けが1割ということです。
つまり先制点を取れれば勝ち点1は9割の確率で取れるということになります。
実際鹿島アントラーズも先制することで試合運びをうまくしてくるクラブです。
昨年2021年も公式戦52試合中で先制した試合は29試合ありました。
そして結果は25勝1分3敗です。
勝率は86.2%にもなっていました。
データ以上に高い確率で勝利をしてきます。
逆にデータでは先に失点すると逆転勝利は1割になってしまうのです。
さらに2点差を付けられれば勝利の確率は低くなります。
少し前のデータですがJリーグで2015年から2019年に2−0になったシュチュエーションは1,337試合ありました。
そのうち逆転したのは39試合であり約2.9%の勝率でした。
またイングランドプレミアリーグも1992年から2017年までで2−0の状況は2,766試合あり逆転は73試合で約2.6%でした。
およそ似たような確率であり2点差を逆転するのは至難の業と言えます。
それにもかかわらずサッカーでは「2-0は危険なスコア」というフレーズをよく聞きます。
確率で言えば3%にも満たないのにこのフレーズが浸透しているのはそれほど負けるとインパクトがあるからなのかもしれません。
日本代表も2018年ロシアW杯の決勝トーナメントで2−0からベルギーに逆転され今後も語り継がれる試合となっています。
その低確率な逆転試合が横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズの日産スタジアムでは何度も起こっているのです。
まずマリノスとのリーグ戦での対戦は23試合を行い9勝5分9敗でした。
その勝利の内訳です。
先制して勝利
2008年第18節(2−0)
2010年第8節(3−1)
2015年1stステージ第16節(3−0)
2021年第27節(2−0)
1点差逆転勝利
2001年2ndステージ第12節(2−1)
2003年2ndステージ第13節(2−1)
2007年第31節(3−2)
2014年第5節(3−1)
2点差逆転勝利
2020年第31節(3−2)
鹿島の9勝の内半分以上の5試合が逆転勝ちでした。
さらに1試合は2点差を逆転するという劇的なものでした。
まだ記憶に新しい2020年第31節は前半にあっさり0-2とされてしまいます。
しかし前半39分に土居聖真のロングフィードから上田綾世が抜け出して右足で強烈なシュートを決めると息を吹き返します。
後半にエヴェラウド、遠藤康と立て続けに決め大逆転勝利をしました。
3点ともスーパーゴールでかなり興奮した試合でした。
さらに鹿島が9敗の内の2試合が逆転負けを喫しています。
本当に何が起こるかわからないカードです。
日産スタジアムの23試合中スコアレスドローは2012年のたった1試合しかありません。
多くの得点が入る試合が多く今節も乱打戦が予想されます。
鹿島としてはこれから勢いをつけたいので劇的な逆転勝利か完封勝利を期待しています。
ここからリーグ優勝に向けて追い上げるためにも意地を見せてやりましょう。
絶対勝ってマリノスにプレッシャーを与えたいです。

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