12月8日にガンバ大阪の昌子源が完全移籍により加入することが発表されました。
かねてより復帰が報道されておりついに正式発表となっています。
待ち望んでいたサポーターも多く一安心です。
まずはここで昌子の紹介をしたいと思います。
昌子は1992年12月11日に兵庫県神戸市で生まれました。
もう間もなく30歳の誕生日を迎えます。
日本サッカー界のプラチナ世代の一人です。
小学生時代にサッカーを始めましたが当時のポジションはFWでした。
そして中学生になるとガンバ大阪ジュニアユースに入団します。
同期は宇佐美貴史や大森晃太郎など後のJリーガーもいました。
ただここではあまり活躍できずに米子北高校に進学します。
昌子の父親が兵庫県サッカー協会の技術委員長であったためその繋がりがあったようです。
そして高校1年生の夏に昌子の運命が変わります。
高校にはFWで入学も出場機会はあまりありませんでした。
しかし練習試合で味方DFが怪我をしたため急遽ディフェンスで出場すると相手を封じ込める活躍をします。
ここからCBとして才能を開花させることになりました。
高校3年に上がる頃にはU-19日本代表候補にまでなりこの世代の注目選手の一人になります。
さらに第89回高校サッカー選手権にも出場しています。
米子北高校は1回戦で静岡学園に0−2で敗れますが、昌子は大会前の9月30日に鹿島アントラーズの内定が出ていました。
卒業後の2011年に鹿島に入団しますが同期は柴崎岳、土居聖真、梅鉢貴秀と4人いました。
すぐに試合に出始めた柴崎と違い昌子は少しずつ着実に成長していきます。
4年目の2014年にリーグ戦全試合出場を果たしレギュラーを掴み取ります。
そして翌年の2015年から鹿島のCBの伝統である背番号3を背負うことになりました。
日本代表にも招集されるようになりJ屈指のCBとなります。
2018年のロシアW杯にもメンバー入りし国内組で唯一のレギュラーでした。
鹿島ではナビスコ杯(2011年、2012年、2015年)、Jリーグ(2016年)、天皇杯(2016年)、ACL(2018年)と6冠を獲得します。
そしてACL優勝を置き土産に2018年のオフに移籍金300万ユーロ(約3億8000万円)の3年半契約でフランスのトゥールーズFCに旅立っていきました。
この時サポーターはいつかは鹿島に帰って来てくれることを夢見ていました。
それが思いの外早くにJリーグに復帰することになります。
監督交代や怪我の治療法で齟齬があったとしてたった1年で日本に帰ってくることになったのです。
この時すでに鹿島の2020年シーズンの補強は進んでいました。
昌子の話があった直前に川崎フロンターレから奈良竜樹を獲得していたのです。
そのため鹿島は獲得を断念し、ガンバ大阪が200万ユーロの5年契約をしたと言われています。
しかしガンバではフィットしていたとは言い難い3年を過ごします。
その間も鹿島はオファーをしていたようでようやく復帰となりました。
一足早く11月30日に復帰が発表された植田直通と併せて2人も代表クラスのCBが加入となります。
さらに今季出場機会を得て大きく成長した関川郁万もいます。
植田と関川は対人の強さというプレースタイルが似ています。
そこに来て昌子はカバーリング、ポジショニングに長けておりリーダーシップを取れるタイプです。
果たして3人はどのような起用法になるのでしょうか。
4バックなのか3バックなのかも注目です。
思い返せば今シーズンの始まりに鈴木優磨の電撃復帰がありました。
そして上田綺世と鹿島史上最強2トップが形成されることになります。
その2人はお互いの相性の良さを存分に発揮しゴールを量産しました。
上田にはもっと鹿島にいてもらい長く見ていたかったコンビでした。
しかしディフェンスラインがウィークポイントであり最後まで克服できませんでした。
来季はここが一気に改善しそうです。
Jのどのクラブもが羨む陣容となっています。
鹿島はこれまで強固な守備をベースとしたチーム作りをしてきました。
その中でも来季は歴代最強のディフェンスラインとなります。
元々一緒にプレーしていたのでお互いの特徴もわかっておりスムーズに連携は取れるはずです。
これだけの選手がいれば1試合平均1失点以下にすることも十分可能でしょう。
そうすればリーグ優勝も見えてきます。
またFWも知念慶の加入で今季の後半戦のような得点力不足にはならないと思います。
本当に来季が楽しみになってきました。
まだオフはあるので動きはあるかもしれません。
ここからは退団を最小限に留めシーズンに入っていきたいです。
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