7月22日はU-24日本代表とU-24南アフリカ代表の東京オリンピックグループステージ第1戦が東京スタジアムで行われました。
結果は1-0の勝利です。
最も重要な初戦で勝利をもぎ取ることができました。
まずは一安心です。
欲を言えば複数得点が欲しかったですが大舞台の初戦できっちり勝ち点3を取れたので良しとしましょう。
内容もほぼ完璧で次節以降も期待の持てる試合となりました。
南アフリカは選手2人を含む3人が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定され18人が濃厚接触者とされていました。
そのため当日のキックオフギリギリまで試合を開催できるかどうかわかりませんでしたがどうにか試合が行われました。
南アフリカは2019年に行われたU-23アフリカネイションズカップで3位決定戦に進出しガーナをPK戦で下して東京五輪出場を決めています。
最後まで諦めず粘り強さのあるチームです。
油断はしていませんでしたが逆境があった割には最後まで動けており驚きました。
非常に良いチームだったので残りの2試合も頑張ってもらいたいと思います。
まずは試合を振り返ります。
日本のスターティングイレブンです。
GK12 谷晃生
DF2 酒井宏樹
DF3 中山雄太
DF4 板倉滉
DF5 吉田麻也
MF6 遠藤航
MF7 久保建英
MF8 三好康児
MF10 堂安律
MF17 田中碧
FW19 林大地
左サイドバックに守備力の高い中山、左のサイドハーフに三好をチョイスしてきました。
試合は開始から日本が圧倒的にボールを保持します。
序盤は特に右サイドから組み立てが目立ちました。
最初のチャンスは前半5分に相手ゴール前で林がFKを得ます。
それを久保が直接狙いますが壁に当たりゴールはなりません。
15分には遠藤が左に展開し中山がクロスを上げます。
中央の林が合わせられず流れたところを久保が左足で狙いますがサイドネットでした。
32分に堂安から林が強引に前を向いて左足のシュートもGK正面です。
その直後に相手のミスパスを拾った三好がGKと1体1になりますがシュートはわずかにGKに左手で防がれてしまいます。
34分にはCKの混戦から堂安の右足のクロスに林が左足でネットを揺らしますがオフサイドの判定で取り消されます。
この時間帯は日本が怒涛の攻撃でいつ点が入ってもおかしくない展開でした。
44分に田中がゴール前で倒されてFKを得ます。
これをまたしても久保が狙いますがボール1個ほど右に外れてしまいました。
前半はこのまま終了になりますが日本の圧倒的なペースでした。
南アフリカには全くチャンスはなく攻め続けていただけに得点が欲しかった前半でした。
ただ内容は良かったので後半もこのペースを崩さずにいけば十分勝てる相手という印象です。
後半も日本がゲームを支配します。
50分には久保と堂安が右サイドでワンツーから久保のシュートも力みからか枠に飛びません。
56分は田中からの浮き球のパスに左の中山がダイレクトでゴール前にクロスを上げます。
林がドフリーでシュートもGKに止められてしまいました。
攻め続けるも得点が入らずついに選手交代をし流れを変えようとします。
1枚目の交代は60分に三好に代えて相馬勇紀です。
そして歓喜の瞬間がやってきました。
71分に田中のサイドチェンジから右サイドの久保に渡ります。
これを絶妙なトラップで完璧な位置に止めるとドリブルで勝負を仕掛けます。
中央に切り込んで左足で強烈なシュートを放ちこれが左ポストに当たって入りました。
久保が最も得意とする形での素晴らしい先制点です。
オリンピックでの日本代表最年少得点記録を20歳48日に更新する最高のゴールでした。
直後の72分に中山、林に代えて旗手怜央、上田綺世を投入します。
しかしこの辺りから南アフリカも個の能力で突破してきます。
何度か危ないシーンを招いてしまいます。
最後は85分に堂安に代えて町田浩樹です。
時間帯を考えて守備に重心を置いてきました。
最後まで南アフリカは攻めてきましたがどうにか凌ぎ切りました。
終盤は危ないシーンもありましたがほぼ完勝と言える試合内容でした。
次は7月25日にメキシコとの第2戦です。
メキシコは初戦でフランスに4−1と圧勝しています。
そのため次節そのメキシコに勝てばかなりグループステージ突破の可能性が高くなります。
今回のようにいい内容でぜひ勝利をしてもらいたいですね。
気がかりなことは冨安健洋と三笘薫の怪我の状態です。
日本がGSを突破できれば試合は続くので今は無理をせず決勝トーナメントに備えて欲しい気持ちもあります。
ただ遠藤、 堂安、中山と3人もイエローカードをもらってしまい累積警告での出場停止になる恐れがあります。
早くも総力戦の様子を呈してきました。
まずは22人で力を合わせてメキシコ撃破を期待しています。
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