早いもので昨シーズンが終わり2ヵ月が経とうとしています。
そしてもう暫くすれば2022年シーズンの開幕です。
今季の鹿島アントラーズは史上初のブラジル路線から欧州路線への変更となりどのようなサッカーをするのか未知数です。
ただ町田浩樹、犬飼智也の両CBの移籍はありましたが、主力の残留には成功しています。
在籍3年目以上の選手が多いのでコミュニケーションには問題なさそうです。
いい連携で相手を崩すシーンを多く見たいです。
ここで突然ですが昨年2021年の鹿島アントラーズのリーグ戦MVPは誰だったのかを考えてみたいと思います。
まずは候補になりそうな4選手です。
背番号順にいきます。
背番号13 荒木遼太郎
36試合(先発27試合)10得点、2291分出場
新背番号13のエースに任命されます。
しかし全く重圧を感じさせないプレーで攻撃の起点となり続けました。
相手DFの間でボールを受けるのがうまくトップ下で最も輝きました。
いきなり開幕戦でゴールを決めると勢いは加速しました。
最終的には10得点で、Jリーグ史上2人目の10代での二桁得点でベストヤングプレーヤー賞を受賞します。
さらにセットプレーでも精度のいいボールを供給します。
アシストも7つと手が付けられない選手になりました。
背番号18 上田綺世
29試合(先発19試合)14得点、1753分出場
完全に鹿島のエースになりました。
2年連続の二桁得点と素晴らしいです。
プロ入り後2年半で常時高い決定力を保っています。
動き出しは既に代表レベルでパスさえ出てくれば何度も決定機を作ることができます。
身体能力が凄く、ジャンプ力があるため前線でのテーゲットになってくれました。
またエリア外からもパンチのあるシュートを打てるのも魅力です。
怪我が多く出場時間が伸びなかったのが残念です。
背番号21 ディエゴ・ピトゥカ
26試合(先発21試合)2得点、1925分出場
名門サントスで3年間レギュラーであった選手が加入します。
そのため当初から期待値は高かったです。
しかしコロナ禍の入国制限があり入国が4月まで遅れてしまいます。
そのため1ヵ月ほどは調整に苦しみました。
それでも5月後半からレギュラーに定着すると鹿島の中盤を面白いようにコントロールします。
中盤の底から左足で的確にボールを繋ぎ、自らもバイタルエリアやボックス内に走り込んでチャンスやフィニッシュに絡んで行くことができます。
時折見せるドリブル突破もかなり効果的でした。
背番号28 町田浩樹
34試合(先発34試合)5得点、3042分出場
全選手で最も多くの時間に出場しています。
意外にも初のレギュラーとして過ごした1年でした。
それでも後半戦にかけてどんどん安定感を増していきます。
持ち前の空中戦勝率は77.1%と強さを発揮しました。
カバーリングも良く若いDFラインで頼もしかったです。
さらにセットプレーから5得点と得点のターゲットとしても機能しています。
第16節セレッソ大阪戦ではアダム・タガートのドリブルを後ろから追走し最後は頭でゴールラインにかき出すという気迫のこもったプレーも見せてくれました。
上記4人は昨年のJリーグアウォーズで優秀選手賞を受賞しています。
J全体で見ても上位の個人成績です。
ただチーム成績が4位であったことが影響したのか誰1人ベストイレブンには入ることができませんでした。
それが残念で仕方ありません。
個人的にはディエゴ・ピトゥカがチームMVPであったのではないでしょうか。
柴崎岳が抜けて以降待望のゲームメイカータイプのボランチでした。
そして期待通りに潤滑油として機能します。
序盤の不振から最終的に4位まで押し上げたのもピトゥカに依るところが大きくありました。
それほど目立つプレーヤーではありませんがいるといないとでは別のチームになってしまいます。
1996年に初めてJリーグを優勝した時にはジョルジーニョがいました。
彼もまた元ブラジル代表でありながらもチームプレーに徹する素晴らしい選手でした。
そしてJリーグMVPを受賞しています。
何かあの時と似たような雰囲気を感じずにはいられません。
きっと鹿島アントラーズが優勝した際にはピトゥカの偉大さに多くのサポーターが気づくはずです。
今季はリーグ優勝とともにJリーグMVPも受賞してほしいと思います。
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