10月19日に今年度の高校サッカー選手権大会が開催されると発表されました。
ひとまず開催が決まってよかったです。
高校生にとって一番大きな大会であり注目されます。
ここで活躍してJリーグ内定を勝ち取る高校生がたくさん出てくるといいですね。
鹿島サポーターとしては来年に昌平高校から須藤直輝と小川優介の2人の入団が決まっていますので活躍が楽しみです。
これまで高校サッカーのスターたちが多く鹿島に入団してきました。
去年の高校生No1の注目のストライカーは染野唯月でした。
まず染野を語る上で忘れてはならないのは中学時代は鹿島のつくばジュニアユースに在籍していたことです。
その当時はボランチだったようで今となれば驚きです。
技術の高さ、視野の広さはその頃に養われたのでしょう。
その後ユースに昇格することができずに福島の尚志高校に進学しました。
仲村浩二監督にFWの資質を見出されコンバートされますが本人はボランチをずっとやりたかったようです。
しかし徐々に得点力が開花し出します。
そして高校2年生の第97回高校サッカー選手権で全国区になります。
その試合は準決勝の青森山田高校戦です。
この大会で優勝する相手に対しハットトリックを達成します。
右足、左足、右足のゴールとどれも超高校級でかつての大迫を見ているような感じがしました。
その試合は残念ながらPKで負けてしまいベスト4で終わります。
結局この大会では5得点をあげて得点王に輝きました。
期待された高校3年生の第98回大会でしたが染野は出場しませんでした。
それは直前のU-18日本代表でアジア選手権に参加しましたが帰国後に腰の痛みを訴えます。
診断の結果は腰椎分離症で全治3ヵ月だったため高校選手権の登録を見送ることになりました。
染野を欠いた尚志高校は2回戦で姿を消します。
チームにとっても本人にとっても残念な結果でした。
そして悔しさを胸に高卒でアントラーズに入団します。
ジュニアユース出身選手が高校を経て鹿島に加入した例は2006年入団の佐々木竜太以来2人目でした。
そんな染野は期待通りすぐに戦力になりました。
コロナ中断明けの第2節で早くもJリーグデビューをします。
第2節でのデビューは現日本代表の柴崎岳ですら叶わなかった記録です。
強豪川崎フロンターレに負けている展開での途中出場はかつての鈴木優磨を思い出しました。
そしていきなりビッグチャンスがやってきます。
ゴール前での決定機をクロスバーに当て得点にはなりませんでしたが今後の可能性を感じさせてくれるプレーでした。
あそこで入っていれば違ったのかもしれませんがまだリーグ戦はノーゴールです。
ルヴァン杯第3節清水エスパルス戦では今年のルーキーの中で1番早く公式戦第1号ゴールを決めています。
早くチームを勝利に導くゴールを決めてヒーローインタビューを聞きたいですね。
そして染野は2001年生まれなので東京オリンピックの次のパリオリンピック世代です。
パリ大会では日本のエースになっていることを期待します。
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