1月2日に全国高校サッカー選手権3回戦が各会場で行われました。
鹿島アントラーズのサポーターにとっては2023年に入団が内定している、津久井佳祐の昌平高校に注目していたと思います。
昌平高校は他にもFC東京に荒井悠汰の内定も決まっており7年連続でJリーガーを輩出している高校です。
今大会は2年ぶり5回目の選手権出場でした。
まだ全国大会でのタイトルは無いですが攻守にJリーガー内定がいるため優勝候補の一角とされていました。
その昌平高校は同じく優勝候補の前橋育英高校との対戦でした。
3分に荒井のロングシュートで幸先良く先制点を決めるもその後は得点を奪えず1−2で逆転負けを喫しています。
残念ながら悲願の全国制覇はなりませんでした。
試合後、キャプテンであった津久井は倒れ込み涙を流します。
本当に高校最後の大会に懸ける気持ちが伝わってきました。
津久井は7月28日のインターハイ準々決勝で大怪我を負っています。
大津高校との試合でCKの際に右足首の脱臼し外側靭帯を断裂してしまいました。
そのため約3ヵ月間リハビリ生活を送っています。
ようやく10月22日の第101回全国高校サッカー選手権埼玉予選決勝トーナメント3回戦の聖望学園戦で75分から途中出場し実戦復帰を果たします。
その後少しずつプレータイムを伸ばして今大会に間に合わせてきました。
しかしまだ痛み止めを飲んでのプレーでコンディションは100%ではなかったようです。
それでも個でやられるところはなく高いパフォーマンスを見せてくれます。
高校生レベルではなくやはり鹿島が目を付けた選手なだけはあります。
また試合後はキャプテンとして後輩たちに厳しい言葉で来年度の戦いに向けて奮起を促したと記事がありました。
しっかり言いたいことは言う責任感のある高校生です。
このような選手はプロに向いていると思います。
選手権での悔しさはプロで晴らしてほしいです。
まずは試合中にも痛みが出るようなのでゆっくり休んで早く完治させてほしいですね。
そして万全の状態でキャンプに臨んでもらいたいです。
津久井にはここから厳しいプロの世界に飛び込むわけですが鹿島は高校生の育成に優れたクラブです。
特にCBは日本代表を多く輩出しています。
今季から昌子源、植田直通が復帰し最高のお手本が身近にいる環境はなかなかありません。
さらに将来コンビを組むであろう関川郁万もいます。
皆、高体連出身者であり学ぶことは多いはずです。
日々の練習から全力で取り組み多くのことを吸収してほしいです。
そうすれば自ずと3、4年後にはレギュラーになれるでしょう。
180cmとCBとしては大きくはありませんがクレバーさがあり、相手のチャンスの芽を摘んでいくプレースタイルとなっています。
これまでの鹿島のCB像とは違っており面白い存在になりそうです。
奥野亮右や大岩剛のようなタイプなのでピッチを俯瞰しながらゲームをコントロールしてほしいですね。
そしていつか鹿島の4番を背負ってもらいたいと思います。
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