1月3日にシント=トロイデンVVから鈴木優磨が完全移籍で復帰することが発表されました。
昨年末に今オフでの移籍が取り立たされ、候補の一つにJ復帰がありました。
まだ欧州でのプレーを希望されていること、年齢的なことを考慮してまさか鹿島に復帰するとは思っていませんでしたので驚きです。
鈴木は右足でも左足でも頭でも得点が取れる典型的なストライカーです。
今オフ最大の補強になりました。
2019年の夏に同じタイミングで安西幸輝も海外に渡っています。
その安西も昨夏に鹿島に復帰しました。
20代半ばのバリバリの選手が加入してくれるのは本当に嬉しいです。
このタイミングでのJ復帰は本人も思うところが多々あるでしょう。
それでも「このクラブを優勝させるために帰ってきました。」とコメントしています。
力強い言葉です。
正式に決まりましたので今シーズンはアントラーズのために大暴れしてもらいたいと思います。
これで今季のFWの陣容は鈴木優磨、上田綺世、染野唯月、そしてエヴェラウドです。
まだエヴェラウドの去就がはっきりしませんが、獲得候補であったサウロ ミネイロは横浜FCで契約更新をしました。
そのためエヴェラウドは残留しそうな気がしています。
そうなるとFW陣はJ1でも最強のメンバーとなります。
どれだけ得点を量産するのか楽しみです。
これまで鹿島は守備色の強いクラブと思われがちですがFWも日本を代表する選手を多く抱えています。
また彼らを支えるブラジル人もいい働きをしてくれました。
今年のFW陣は鹿島が2007年から2009年にJリーグ3連覇をした時と似たような編成になっています。
助っ人のマルキーニョス、日本人エースの興梠慎三、高さの田代有三、若き日の大迫勇也といました。
彼ら4人に負けない陣容が揃ったと思います。
今の4人がベストな成績を残せれば優勝する可能性はかなり高くなりそうです。
ここで今季のFWの自己ベストシーズンのリーグ戦成績を振り返ってみます。
エヴェラウド(1991年7月5日生まれ)
2020年 33試合(2647分出場)18得点 90分当たり平均得点0.612
Jリーグ1年目で大暴れです。
強靭なポストプレーに右足のキャノン砲と他クラブのDFは手が付けられませんでした。
左サイドからのカットインも脅威となっています。
また鹿島から唯一のベストイレブンにも輝きました。
鈴木優磨(1996年4月26日生まれ)
2018年 32試合(2376分)11得点 90分当たり平均得点0.417
自身初めて二桁得点をマークしました。
さらに9アシストもするなど万能型ストライカーとして開花しています。
様々な得点パターンがあるのが強みです。
またACL優勝に大きく貢献し大会MVPを受賞しました。
上田綺世(1998年8月28日生まれ)
2021年 29試合(1753分)14得点 90分当たり平均得点0.719
現在の鹿島のエースです。
2年連続の二桁得点でオリンピック日本代表、A代表にも呼ばれています。
この活躍で海外から目を付けられてしまいました。
動き出しは1級品なので中盤からいいパスが供給されればさらに得点を量産できそうです。
染野唯月(2001年9月12日生まれ)
2020年 12試合(346分出場)0得点 90分当たり平均得点0
尚志高校から鳴り物入りで加入しました。
高卒ルーキーで12試合の出場は立派です。
得点のチャンスはありましたので決め切れなかったことが悔やまれます。
将来の日本代表になれる逸材です。
年齢バランスもよく皆がベストシーズンを更新したらとんでもないことになります。
上田が後1年残って、エヴェラウドが復活し、染野が成長したらと考えるだけで楽しくなりますね。
4人で50点くらいは取れそうな実力を秘めています。
最後に今のチームは大人しい選手が増えています。
鈴木のギラギラ感はきっとチームをいい方向に導いてくれるはずです。
鈴木は2015年9月12日の2ndステージ第10節のガンバ大阪戦で74分に土居聖真との交代でJリーグデビューをしています。
そして90分にヘディングでゴールを決めます。
しかし残念ながら試合は1-2で敗れてしまいました。
デビュー戦で高卒ルーキーが途中出場からゴールをすれば十分でしょう。
ただ本人は納得がいっていないようで試合後のインタビューでは「自分の初ゴールと勝ち点3を交換できるなら、初ゴールなんていらない。」と当時からコメントをしていました。
これぞ鈴木優磨です。
優勝へのラストピースが加入してくれました。
プレー面以外でも鹿島を取り戻すため貢献してもらいたいです。
そしてチームを勝利に導くゴールを決めて欲しいです。
リーグ優勝と共に得点王になれたら最高ですね。
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