第10節徳島ヴォルティス戦を振り返って【今後鹿島はどのようなスタイルを目指すのか】

鹿島アントラーズ

4月17日は第10節徳島ヴォルティス戦が鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムで行われました。

相馬直樹新監督の就任初戦でした。

結果は1-0でアウェイで無事に勝利することができました。

内容の詳細は後ほど触れますが久々に鹿島らしい渋い内容で鹿島らしいスコアでの勝利でした。

試合後のインタビューで語っていましたが次節のことを聞かれ「考えていなかった」と答えるほどこの試合に懸けていたようです。

結果が出て一安心です。

しかしまだまだこれからですのでこの余韻に浸りながらも次節も勝利を重ねられるよう期待しています。

まずは今節を振り返ります。

スターティングメンバーは以下の11人でした。

GK31 沖悠哉
DF32 常本佳吾
DF39 犬飼智也
DF28 町田浩樹
DF14 永戸勝也
MF20 三竿健斗
MF4 レオ シルバ
MF13 荒木遼太郎
MF41 白崎凌兵
FW8 土居聖真
FW18 上田綺世

一応ポジション自体は今までと同じでした。

しかしエヴェラウドとファン アラーノがコロナの陽性判定だったのかベンチ入りもしていませんでした。

誰が陽性者だったのか公表していないため心配です。

そしてポジション表記は上記でしたが実際の2列目は右白崎、左土居、トップ下が荒木でスタートです。

試合は開始1分にいきなりピンチから始まります。

宮代大聖がペナルティエリアに進入しシュートを打ちますが常本がスライディングで危機一髪ブロックをします。

試合を通じて徳島の決定機と言えるのはこのシーンだけでしたが決まっていたら試合の流れを大きく左右するナイスプレーでした。

常本はこれからプロのスピードに慣れてくればレギュラーを奪取するかもしれません。

その後は両チームこれと言った見せ場はなく淡々と進みます。

見ていて気になったのは雨のせいなのかピッチの状態なのか滑る選手が多く見受けられます。

特に上田はずっと滑っていました。

スパイクが合わなかったのでしょうか。

そして31分にセットプレーから鹿島が先制します。

右CKを永戸がインスイングで綺麗なボールを入れます。

これを町田が頭でドンピシャで合わせてゴールを決めました。

全くと言っていいほど決定機がないところからCKで点を決め強かった頃の鹿島が返ってきたような感じがしました。

この試合は上田を中心とした前線からのプレスはが印象的でした。

その上田が44分にDFとの球際に勝利しドリブルから右足でシュートをします。

これをGK上福元直人に弾かれますが拾った白崎からのパスを土居がもう一度右足でシュートをします。

GK正面で得点にはなりませんでしたがようやく連動した攻撃を前半最後に見せることができました。

しかし後半になっても守備意識は高いのですが攻撃は特に目立ったシーンはありません。

ようやく59分に中央での白崎からの浮き球のパスに上田がうまくトラップし右足で低い弾道のシュートもGKのファインセーブに遭います。

これは後半最大のビッグチャンスでした。

この直後の60分に白崎に代えて遠藤康を投入です。

この試合の白崎はよかったと思いましたのでもう少し見たかったです。

そして70分には常本、土居から広瀬陸斗、染野唯月に交代します。

まだ試合終了まで20分ほどありましたがこの辺りからもう試合を締める雰囲気が出始めます。

そしてきっちりリードのまま時計の針を進めていきました。

唯一91分に小西雄大に左足の強烈なシュートを打たれますがバーを越え事なきを得ます。

ただこのシーンも三竿がきっちりスライディングをしシュートコースを切っていました。

三竿は迷いがなくなったのかこの試合ではきっちり球際でボールを刈り取る本来の姿を見せており安心です。

91分に最後の交代で上田に代えて永木亮太を入れきっちり試合を終わらせました。

結果は1-0で今季リーグ戦初のクリーンシートを達成です。

リアルタイムで見ていても記事を書くために見返してもこれくらいしか内容はありませんでした。

悪く言えばこれといった決定機もなく面白くない試合でした。

良く言えば相手にチャンスを作らせずセットプレーからの一撃での伝統的な勝ち方でした。

この試合のボール支配率は36%と今シーズン最も低かったです。

それでも全く押し込まれている感じはありませんでした。

それだけ守備は安定していました。

相馬監督は強い時の鹿島は派手に強いのではなく地味に強いと言っていましたがまさにその通りです。

3連覇していた頃も内容で圧倒できていたかと言えばそんなことはなく、ただ結果は1-0や2-1で勝っていました。

鹿島は伝統的に自らアクションを起こすサッカーではありません。

何かをするのではなく相手に何かをさせないサッカーです。

そのサッカーは大岩剛監督で顕著でした。

2018年、2019年は植田直通(→セルクル・ブルージュ)、昌子源(→トゥールーズ)、鈴木優磨(→シント=トロイデン)、安部裕葵(→バルセロナ)、安西幸輝(→ポルティモネンセ)と5人も海外移籍をしました。

また金崎夢生(→サガン鳥栖)、西大伍(→ヴィッセル神戸)も国内移籍をしています。

大幅な戦力ダウンをした中で鹿島のこれまでのやり方である程度の結果を出しています。

2018年はリーグ3位、ルヴァン杯と天皇杯ベスト4、ACL優勝、2019年はリーグ3位、ルヴァン杯ベスト4、天皇杯準優勝、ACLベスト8です。

2019年の後半は特に監督への批判を多く感じましたがよくやった方だと思います。

ただこれではクラブもサポーターも満足せず優勝するため更なる進化を求めてザーゴ前監督に託しました。

自らが主体的にゲームをコントロールし相手を圧倒するサッカーです。

しかしこれで結果が出ず解任されました。

まだ相馬監督は1試合しか行っていないためどのようなサッカーをするのか全貌はわかりません。

しかし以前のサッカーに戻そうとしている気はします。

正直どちらがいいのかわかりません。

ただ鹿島アントラーズに関わる全ての人が結果にこだわっているのは事実です。

そのためにはどんな手段であれ勝つサッカーができればいいと思います。

その点相馬監督は鹿島の黄金時代を知っており適任です。

徳島戦の先制後の安心感は久々でした。

全く同点にされる気はしなかったです。

ここから鹿島の反撃が始まります。

リーグ戦は残り29試合です。

追ってくる鹿島の怖さを川崎フロンターレに見せつけてやりましょう。

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