2022年の鹿島アントラーズのリーグ戦は勝ち点52(13勝13分8敗)の4位という成績でした。
さらに47得点、42失点の得失点差5となっています。
今回はこの成績がクラブの歴史の中でどのくらいであったかを見ていきたいと思います。
J1リーグは2005年以降1ステージ制になり現行のフォーマットになりました。
2015年と2016年の2年間だけ2ステージ制でしたが試合数は同じ34試合です。
また2021年のみ20クラブになり38試合でしたので34試合に換算しています。
まずは2005年〜2021年の平均成績と2022年の成績は以下の通りです。(2015年、2016年は2ステージを合算し順位は勝ち点で計算)
2005年〜2021年
順位 3.37位
勝ち点 60.20
勝利 17.73
引き分け 7.01
敗戦 9.25
得点 55.62
失点 36.37
2022年
順位 4位
勝ち点 52
勝利 13
引き分け 13
敗戦 8
得点 47
失点 42
鹿島は3連覇をした2007年〜2009年と惜しくも優勝を逃した2017年の成績は良かったです。
しかしそれ以外はほぼ同じような成績を推移していました。
そのためおおよそ平均値は鹿島の実態を表せています。
鹿島にとって勝ち点60が目安です。
昨年は勝ち点8ほど下回っており優勝争いどころか、クラブの平均にも遠く及ばない数字でした。
これまでのクラブワーストは2012年の勝ち点46です。
この年はクラブのOBでもあるジョルジーニョが監督になりどのようなサッカーをするか楽しみでした。
しかし開幕から3連敗の5試合勝ちなしとスタートダッシュに失敗します。
その後も低空飛行が続き、終盤までJ1残留争いに巻き込まれそうな年でした。
結局11位とクラブ史上初であり唯一の二桁順位となっています。
2012年が勝ち点も順位も一番悪かったため不振の年として記憶に残っている方も少なくないかもしれません。
どうにかナビスコカップを獲得できたことが救いでした。
昨年の勝ち点52はその2012年の勝ち点46、2011年の勝ち点50に次ぐワースト3の成績です。
順位が4位だったため気付かなかった点は他にもあります。
まず13勝は2012年の12勝に次ぐワースト2の少なさです。(2011年も13勝)
さらに47得点はクラブ最少得点です。
今までは2012年と2018年の50得点でしたがワーストを更新してしまいました。
そして42失点ですがこれも歴代5番目に多い数字でした。
鹿島は伝統的に守備が堅く失点は少ないクラブです。
どうにか1試合平均1失点を切るようにしていきたいです。
このように昨季はクラブワーストに近い数字が並んでしまいました。
序盤戦で首位になった時期があったことを考えれば、後半戦がどれほど不振であったシーズンかわかると思います。
昨季は最後までどのようなサッカーを目指しているのか形が見えないまま終わってしまいました。
ここから岩政大樹監督はどのように立て直してくるのでしょうか。
今季は文句の付けようがない豪華な選手たちが揃いました。
攻守ともにバランスの取れた歴代トップクラスのメンバー編成となっています。
後はどう活かすかは監督の手腕にかかっています。
本当にここ数年サポーターは辛く苦しい時期を過ごしてきました。
それは選手も同じ気持ちだったはずです。
特に昨年は試合中に選手の険しい顔ばかり見ていたような気がします。
選手たちに伸び伸びプレーしてもらうためには結果が出ることが一番です。
今季は勝利をしながらいいプレーをし、いいプレーをして勝利するという相乗効果を期待したいと思います。
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