荒木遼太郎はレネ・ヴァイラー監督の元で輝くか【過去の高卒3年の選手の成績は】

鹿島アントラーズ

2022年から背番号10になった荒木遼太郎が苦しんでいます。

今季が3年目であり海外移籍に繋がる飛躍の年になるはずでした。

それが序盤に岩政大樹コーチが指揮を執っていた際はレギュラーでしたが、レネ・ヴァイラー監督が来日してからはベンチ要員です。

しかも残りわずかな時間しか出場機会を得ておらず厳しい状況に置かれています。

レネ監督からは守備の強度とスプリントの回数と質について注文があるようです。

得点力はある選手なのでこの2つができるようになれば日本代表も見えてきます。

今は試練の時ですが乗り越えてほしいです。

荒木は東福岡高校から2020年に鹿島アントラーズに入団します。

そして1年目から出場機会を得ます。

さらに2年目にはリーグ戦でJリーグ史上2人目の10代での二桁得点を達成します。

ベストヤングプレーヤー賞も受賞し鹿島の顔になりました。

まずはここ2年間の成績を振り返ってみます。

2020年
リーグ戦26試合(894分出場)2得点
カップ戦3試合(141分出場)0得点

2021年
リーグ戦36試合(2291分出場)10得点
カップ戦7試合(376分出場)2得点
天皇杯3試合(83分出場)1得点

ここまで高卒での2年間は出来過ぎの成績だったのかもしれません。

ルーキーイヤーには鹿島では内田篤人以来14年ぶり2人目のリーグ開幕戦に高卒ルーキーで出場しました。

そして貴重なジョーカーになりました。

昨季は上述のようにベストヤングプレーヤー賞を受賞です。

公式戦13得点は素晴らしいとしか言えません。

チームの順位がもう少し良ければベストイレブンでもおかしくない成績を残しています。

MFの選手でこれほど得点力があるのは日本人では全盛期の香川真司くらいしかいないのではないでしょうか。

荒木が最も輝くのはトップ下で間違いないです。

できればトップ下で起用し得点やアシストで目に見える成績を残してもらえたらと思います。

それでもまだ3年目なので長い目で成長を見守りたいです。

かつての背番号10や背番号13を付けた選手の入団3年間はどうだったのでしょうか。

荒木と同じように高卒で加入した選手を振り返ってみます。

柳沢敦
1996年
リーグ戦8試合(485分出場)5得点
カップ戦6試合(260分出場)1得点

1997年
リーグ戦25試合(1299分出場)8得点
カップ戦9試合(523分出場)2得点
Jリーグチャンピオンシップ2試合(88分出場)0得点

1998年
リーグ戦32試合(2219分出場)22得点
カップ戦5試合(356分出場)0得点
Jリーグチャンピオンシップ2試合(130分出場)0得点

3年目に得点力が開花しました。
そしてエースにまで上り詰めます。
得点だけでなく動き出しにも鋭さが増し多くのチャンスを演出します。
1997年に新人王、1998年にはJリーグベストイレブンにも輝きました。

本山雅志
1998年
リーグ戦1試合(23分出場)0得点

1999年
リーグ戦18試合(914分出場)0得点
カップ戦2試合(179分出場)0得点

2000年
リーグ戦18試合(600分出場)6得点
カップ戦3試合(133分出場)1得点
Jリーグチャンピオンシップ2試合(14分出場)0得点

鹿島史上最高の背番号10となった本山も2年目にようやくスーパーサブに定着し始めます。
3年目も同じようなポジションでしたがリーグ戦初ゴールを決め徐々に頭角を表しました。
キレキレのドリブルを武器に相手の脅威となる選手でした。

興梠慎三
2005年
リーグ戦8試合(149分出場)0得点
カップ戦4試合(225分出場)1得点

2006年
リーグ戦10試合(124分出場)0得点
カップ戦10試合(202分出場)0得点
天皇杯2試合(59分出場)0得点

2007年
リーグ戦22試合(496分出場)6得点
カップ戦7試合(227分出場)0得点
天皇杯3試合(60分出場)0得点

今やJリーグを代表するFWとなった興梠も2年間は苦しみます。
3年目からようやく出場機会が増えてきてリーグ戦初得点も決めました。
それでもまだベンチ要員という扱いでありレギュラーになったのは翌年4年目からです。

安部裕葵
2017年
リーグ戦13試合(272分出場)1得点
カップ戦1試合(29分出場)1得点
天皇杯2試合(93分出場)2得点
ACL1試合(29分出場)0得点

2018年
リーグ戦22試合(1146分出場)2得点
カップ戦2試合(153分出場)0得点
天皇杯5試合(403分出場)1得点
ACL8試合(503分出場)1得点

2019年
リーグ戦14試合(645分出場)1得点
天皇杯1試合(72分出場)0得点
ACL6試合(254分出場)0得点

安部も3年間はほぼベンチ要員でした。
ただドリブルという武器があり途中出場で相手の嫌がるプレーをしました。
2年目にはベストヤングプレーヤー賞を受賞しています。
そして3年目の夏にバルセロナBに移籍をしました。

このように鹿島のレジェンド達も2年はあまり出場機会がなく3年目から出場し始めています。

そのためここまでの成績を見ても荒木は負けていません。

荒木本人はもっと活躍して早く海外移籍をしたいと思っているかもしれません。

ただ今の苦しみはきっと将来的には無駄ではないでしょう。

大変ですがここで挫けず成長してほしいです。

鹿島のリーグ優勝には欠かせない選手です。

優勝して荒木の満面の笑みが見たいですね。

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