上田綺世、欧州日本人初の得点王へ

鹿島アントラーズ

上田綺世は惜しまれながらも2022年7月1日に鹿島アントラーズからベルギーリーグ1部セルクル・ブルージュへと移籍をしました。

昨季はそれまでリーグトップの10得点を挙げチームのエースとして活躍していました。

90分当たりの平均得点は0.614にもなっておりシーズン最後までJリーグにいたら得点王になれた可能性は高いです。

しかし11月にカタールW杯もあり、また本人の成長のため海外に行きたいという意思が尊重され旅立ちました。

そして見事ワールドカップの26名の日本代表メンバー入りを果たします。

本戦ではなかなか出番はやってきませんでしたが日本を代表するFWとなりました。

これからさらに実績を付け4年後のW杯ではエースとして選出されてほしいです。

そんな上田ですがベルギーで日本人初の欧州リーグ得点王が射程圏内となっています。

上田はここまでリーグ戦全試合となる28試合に出場し13得点を挙げています。(3月11日現在)

これはリーグ4位タイの成績です。

まずトップはポール・オヌアチュ(ゲンク)の16得点となっています。

しかしオヌアチュは1月31日にプレミアリーグのサウサンプトンに移籍をしているためここから得点数が伸びません。

2位はウーゴ・カイパース(ヘント)とヴィンセント・ヤンセン(ロイヤル・アントワープ)の15得点です。

ただ2人とも思うように得点が取れなくなっています。

直近6試合でカイパースは2得点、ヤンセンは1得点と得点王争いをしている中で失速気味となっています。

そして上田と同じく13得点はマリオ・ゴンサレス(オード・ヘーヴェルレー・ルーヴェン)です。

ただこの選手はハットトリック1回、2得点が3試合と固め取りで稼いでいます。

ここ9試合はノーゴールであり安定感には欠けます。

そして上田綺世です。

加入直後はトップ下や1トップでの起用と良さが出ていませんでした。

上田は単独で何かするプレースタイルではなく味方選手とのコンビネーションで崩していくタイプです。

時間が経つ中で監督もチームメイトも活かし方がわかってくると得点のペースが上がってきます。

8月27日(日本時間8月28日)の第6節ズルテ・ワレヘム戦で初ゴールを決めます。

しかも日本時間の8月28日は24歳の誕生日当日でした。

これで波に乗るとW杯の中断前までの17試合で7得点を挙げます。

W杯が終わりチームに戻ってからは4試合無得点となりスランプに陥ったかと思われます。

しかしそれも一時的なものでした。

そこから7試合で6得点です。

5試合でコンスタントに得点をし、この7試合の90分当たり平均得点は0.885とかなり高くなっています。

ベルギーリーグの残りのリーグ戦は6試合です。

今や監督からの信頼も厚く、ほぼフル出場をしている状況からしても4得点は決められるでしょう。

そうなると17得点になり、オヌアチュの16得点を抜くことになります。

またライバル達は得点が伸び悩んでいるためこの数字には辿り着かない可能性が高いです。

未だかつて欧州サッカーリーグで日本人が得点王を獲ったことはありません。

過去日本人の欧州最多得点は2014シーズンのエストニア1部リーグ、ノーメ・カリュの和久井秀俊が33試合に出場して21得点でした。

そしてスコットランドリーグ、セルティックの古橋亨梧が現在20得点で得点王を独走しています。

残り5試合もあるため記録更新とともに得点王にもなりそうです。

ただ古橋は2年目でありセルティックという強豪クラブに所属しています。

上田は1年目でありセルクルは中堅クラブです。

その中でこれほどの得点を挙げていることはもっと評価されるべきだと思います。

ベルギーで得点王になれば夏のマーケットでステップアップするはずです。

欧州5大リーグからのオファーもあるのではないでしょうか。

さらに上のリーグでどこまでできるか見てみたいです。

そのためにも残り6試合を悔いのないように戦い、ぜひ得点王に輝いてほしいと思います。

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