今オフ、鹿島アントラーズには多くの移籍話が飛び交っています。
特にFWについては補強ポイントであり、シーズン終盤からいくつか話が出ていました。
小川航基(横浜FC)、町野修斗(湘南ベルマーレ)、細谷真大(柏レイソル)と各クラブのエースの名が挙がります。
それほど周りから見ても今の鹿島には点の取れるFWがいないと思われています。
実際シーズン途中に上田綺世がベルギーに移籍してからは別のチームになってしまいました。
そのためFWは必ず補強があると思われるポジションです。
しかしこれまではどれもSNS上での噂に過ぎず信憑性に欠けるものでした。
それがある程度信頼のおけるソースから出てきました。
11月16日にスポニチから川崎フロンターレの知念慶の獲得が複数の関係者への取材でわかったとのことです。
鹿島は移籍話があまり出回らないクラブのため動きはありそうです。
川崎からは以前にジュニーニョと奈良竜樹が移籍してきています。
知念とはいいところに目を付けたと思います。
また契約は2023年1月31日までとなっているため0円移籍となりそうです。
ここで知念について少し紹介をしていきます。
1995年3月17日生まれの現在27歳です。
沖縄県島尻郡南風原町で生まれ兄の影響でサッカーを始めています。
高校までは沖縄で過ごしますが卒業後に愛知学院大学に進学します。
その大学進学はサッカー推薦ではなかったため、入学後に身体能力テストと練習参加を経てサッカー部に入部したそうです。
吸収力が早く1年生の冬にはAチームでプレーするようになります。
そして2年生では東海学生サッカーリーグ戦で得点王になるなど大学屈指のFWとなり卒業後の2017年に川崎フロンターレに入団しました。
2年目の2018年にはリーグ戦27試合4得点とブレイクのきっかけになりそうな成績を残します。
しかしすでに強豪であった川崎でレギュラー奪取とはいきません。
2020年には大分トリニータにレンタル移籍をするも目立った成績を残すことはできませんでした。
そして2021年からまた川崎に復帰しています。
知念は177cm、73kgとプロサッカー選手としては標準的な体型です。
しかしながら体が強く左右両足の強烈なシュート、打点の高いヘディングとFWに必要な要素を持ち合わせています。
今季2022年のリーグ戦の成績も27試合出場の7得点でした。
ただ90分平均得点は0.519と高いものがあり常時出場していたら得点王争いに絡める数字です。
コンスタントに出場できれば二桁得点は見込めるFWとなっています。
このように知念の能力に疑いの余地はありませんがまだ力を発揮できていない印象です。
そのため世代別の日本代表に選ばれたこともありません。
そのFWが鹿島への移籍で大化けする可能性はあります。
鈴木優磨がチャンスメイカーとなり、知念をストライカーに専念させれば攻撃力は格段に上がるはずです。
これまで鹿島は国内移籍で日本人を獲ってくる場合には、現役の日本代表クラスではなく今後代表に入りそうな選手を狙ってきました。
そして西大伍や永木亮太はA代表になっています。
気は早いですが知念にも鹿島アントラーズ所属の選手として日本代表になるような活躍を期待したいです。
最後に気になるのは垣田裕暉の動向です。
両者ともにCFタイプでありほぼ同世代の選手です。
そのため知念を獲得であれば垣田の復帰はないと思われます。
垣田の帰還はずっとサポーターが待ち望んでおり毎年オフの注目でした。
知念が来れば王者の新しい風を吹き込むことになり、垣田が戻って来れば鹿島の血を引き継ぐことになります。
果たしてどうなるのでしょうか。
公式発表を待ちたいと思います。
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