11月3日第31節横浜F・マリノス戦はさすがオリジナル10同士と思わせるスリリングな試合でした。
前半にあっさり0-2とされましたが内容は圧倒していたので早い時間に1点返せばどうにかなりそうだと思っていました。
そして前半39分に土居聖真のロングフィードから上田綾世が抜け出してゴールを決めます。
上田はこれでマリノス戦にデビューから出場3試合で4得点と相性の良さを見せました。
後半もエヴェラウド、遠藤康と立て続けに決め逆転勝利をしました。
3点ともスーパーゴールで今後も記憶に残るであろう名試合となりました。
今年は10月10日の第21節横浜FC戦でも0-2から3-2と大逆転勝利をした試合があります。
以前に記事にしましたが0-2から逆転勝利できるのは約3%でした。
それを1年で2度も達成するのはなかなか見られるものではありません。
そしてこの試合で来季から入団が内定している常本佳吾が早くもJリーグデビューしました。
まだ明治大学の学生ですがJリーグ特別指定選手で出場しました。
登録されたのが9月10日だったので約2ヵ月でデビューとなりました。
今日のプレーを見る限りまだ鹿島の戦術を理解しているとは言い難かったです。
ただ早くから出場することはいいことなので来年に向けて色々学んでほしいです。
そして鹿島では常本でJリーグ特別指定選手が5人目でしたが全員が公式戦に出場したことになります。
過去の選手の特別指定時の成績とともに振り返ってみましょう。
2013年 赤﨑秀平(筑波大学)J1:1試合0得点
鹿島では初めての特別指定選手でした。
大学時代から有名な選手で関東大学サッカーで通算48得点を挙げ最多得点を更新します。
前年からチームに馴染んでいたこともあり1年目から15試合5得点とルーキーとしては上出来の成績を残しました。
その後も絶対的なレギュラーではありませんでしたがコンスタントに出場し戦力になりました。
現在はベガルタ仙台で活躍中です。
2016年 小池裕太(流通経済大学)ルヴァン:1試合0点
左足の強烈なキックが売りのサイドバックでした。
特別指定選手の規定が変更になる前(2018年からは受入先のJクラブにプロ選手として加入が内定している選手が条件)でしたので約3ヵ月で契約が解除されます。
そしてJリーグではなくいきなりベルギーのシント=トロイデンに入団します。
しかし公式戦には出場できずに帰国し鹿島にレンタル移籍しますが1年で退団しました。
現在はセレッソ大阪で活躍中です。
2018年 名古新太郎(順天堂大学) J1:1試合0得点
168cmと小柄ですが体が強く静岡学園出身とあってテクニシャンです。
2018年3月1日に2019年の入団が内定しJリーグ最速記録を更新しました。
現在までなかなか出番は増えてきませんが出場すれば鹿島らしいプレーをする選手です。
まだ24歳と若いためゲームメイク力が上がればレオシルバと互角なポジション争いができるでしょう。
2019年 上田綺世(法政大学)J1:13試合4得点、ルヴァン:2試合0点
上田は2019年に2021年から加入が内定しました。
そしてその年の2月13日に特別指定選手になります。
その後、法政大学サッカー部を退部し7月23日からプロ契約して7月31日第16節の浦和レッズ戦でデビューします。
厳密に言えば2019年は特別指定選手ではなくプロ1年目という見方が正しいのかもしれません。
そのため他の3人より出場機会は多くありました。
小池は少し例外ではありますが結果的に全員が鹿島に入団しプロ生活をスタートさせています。
おそらく特別指定選手時に練習参加を通じてチームを知っておけたことは大きかったと思います。
常本もこれから出場機会を増やせるようがんばってもらいたいものです。
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