4月10日に行われたJ1第8節横浜F・マリノス戦は0−3と悔しい敗戦となりました。
そしてレネ・ヴァイラー監督になり6試合目にして初黒星となっています。
新型コロナウィルスの入国制限によりシーズンが始まってから1ヵ月ほど経ってからの合流でした。
しかし岩政大樹コーチが監督代行としてうまくチームをまとめてくれていました。
そのためスムーズに引き継ぎができたと思います。
レネ監督になり前半は難しい内容でも後半に立て直し勝利を積み上げてきました。
結果が出ていたためマリノスとの上位対決で敗れてしまったことは残念で仕方ありません。
ただこれまでの試合を見るとレネ監督は修正能力が高そうです。
次の試合ではきっちり課題を克服してくれると信じています。
レネ監督就任後公式戦は5試合負けなしでした。
まずは以下が試合結果です。
3月15日ルヴァン杯第1節 大分トリニータ △3-3
3月19日第5節 湘南ベルマーレ ○2-1
3月26日ルヴァン杯第3節 ガンバ大阪 ○4-1
4月2日第6節 清水エスパルス ○2-1
4月6日第7節 アビスパ福岡 ○1-0
5試合を4勝1分と好成績でした。
失点が続いていたのが気になりましたが接戦を勝利していた印象です。
勝ち切る力がある監督です。
レネ監督のスタートダッシュは成功したと言えます。
レネ・ヴァイラーは鹿島史上13人目の監督です。
これまでの12人の監督のスタートの成績はどうだったのか見てみようと思います。
初戦を残念ながら黒星発進となった監督は4人でした。
エドゥ(1994年)
7月27日ナビスコ杯1回戦 浦和レッズ ●1-2
オズワルド・オリヴェイラ(2007年)
3月3日第1節 川崎フロンターレ ●0-1
ジョルジーニョ(2012年)
3月10日第1節 ベガルタ仙台 ●0-1
ザーゴ(2020年)
2月1日ACLプレーオフ メルボルン・ビクトリー ●0-1
4人ともスコア上は接戦を落としておりそこまで悲観するスタートではありませんでした。
しかし初戦を負けたことで全員が泥沼にハマっています。
エドゥは公式戦5連敗(PK戦含む)、オズワルド・オリヴェイラ、ジョルジーニョはリーグ戦5試合勝ちなし、そしてザーゴも公式戦6連敗と苦戦しました。
どうにか立て直したのがオリヴェイラただ一人であり最初が肝心であることがわかります。
そして白星発進となった8人の成績です。
宮本征勝(1992年)
9月5日ナビスコ杯第1節 横浜フリューゲルス ◯4-2
9月9日ナビスコ杯第2節 ヴェルディ川崎 ◯4-3
ジョアン・カルロス(1996年)
3月16日第1節 清水エスパルス ○4-1
3月20日第2節 サンフレッチェ広島 ○2-1
3月23日第3節 京都パープルサンガ ○5-1
ゼ・マリオ(1998年)
8月22日2nd第1節 ジェフユナイテッド市原戦 ◯3-1
トニーニョ・セレーゾ(2000年)
3月11日1st第1節 名古屋グランパスエイト ◯1-0
3月18日1st第2節 川崎フロンターレ ◯1-0
3月25日1st第3節 アビスパ福岡 ◯1-0
パウロ・アウトゥオリ(2006年)
3月5日第1節 サンフレッチェ広島 ◯4-3
トニーニョ・セレーゾ(2013年)※2度目の就任
3月2日第1節 サガン鳥栖 △1-1
3月9日第2節 ベガルタ仙台 ◯3-2
3月17日第3節 サンフレッチェ広島 △0-0
石井正忠(2015年)
7月25日2nd第4節 FC東京 ◯2-1
7月29日2nd第5節 サガン鳥栖 ◯3-0
8月12日2nd第6節 サンフレッチェ広島 ◯1-0
8月16日2nd第7節 ベガルタ仙台 ◯3-2
8月22日2nd第8節 モンテディオ山形 ◯3-0
8月29日2nd第9節 川崎フロンターレ ◯3-1
9月2日ナビスコ杯準々決勝第1戦 FC東京 △2-2
9月6日ナビスコ杯準々決勝第2戦 FC東京 ◯3-0
9月9日天皇杯2回戦 FC琉球 ◯3-1
大岩剛(2017年)
6月4日第14節 サンフレッチェ広島 ◯3-1
6月17日第15節 コンサドーレ札幌 ◯3-0
6月21日天皇杯2回戦 FCマルヤス岡崎 ◯5-0
6月25日第16節 アルビレックス新潟 ◯2-0
7月2日第17節 柏レイソル ◯3-2
7月5日第13節 ガンバ大阪 ◯1-0
7月8日第18節 FC東京 △2-2
7月12日天皇杯3回戦 モンテディオ山形 ◯5-0
7月29日第19節 ヴァンフォーレ甲府 ◯3-0
8月5日第20節 ベガルタ仙台 ◯2-0
8月9日第21節 ヴィッセル神戸 ◯2-1
相馬直樹(2021年)
4月17日第10節 徳島ヴォルティス ○1-0
4月20日ルヴァン杯第3節 コンサドーレ札幌 ○3-0
4月24日第11節 ヴィッセル神戸 △1-1
4月28日ルヴァン杯第4節 サガン鳥栖 △2-2
5月1日第12節 横浜FC ○3-0
5月5日ルヴァン杯第5節 アビスパ福岡 △1-1
5月9日第13節 FC東京 ○3-0
5月12日第21節 名古屋グランパス ○2-0
5月15日第14節 横浜F・マリノス ○5-3
5月19日ルヴァン杯第6節 コンサドーレ札幌 △0-0
3人の日本人監督は皆シーズン途中に前任者の成績不振で急遽の就任となっています。
石井正忠は公式戦9試合、大岩剛は11試合、相馬直樹は10試合負けなしといずれも好成績でスタートしています。
これまでは大岩剛が鹿島アントラーズの新監督として無敗記録保持者です。
3人とも元々コーチでありチームをよく知っていたことが大きな要因かもしれません。
また監督交代により選手のモチベーションが上がったこともあるでしょう。
レネ監督もシーズン途中からの指揮となったため選手もアピールに力が入っていたとも思えます。
大事なのはここからです。
無敗記録は止まってしまいましたがこのままズルズル負け出してはリーグ優勝もルヴァン杯優勝も遠のいてしまいます。
まずは4月13日のルヴァン杯第4節セレッソ大阪戦、4月17日のJ1第9節名古屋グランパス戦の2試合が重要になってきます。
運動量を増やすサッカーもいいですが頭を使いながら省エネサッカーも必要です。
また選手層を熱くするためにもうまくローテーションをしながら色々な選手の組み合わせを試して欲しいです。
ここからのレネ監督の手腕に期待しています。

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