クォン・スンテがレギュラー復帰後の勝率が凄かった

鹿島アントラーズ

クォン・スンテが鹿島アントラーズに入団したのは2017年です。

その頃のスンテは韓国の全北現代モータースで一時代を築いていました。

2006年〜2010年、2013年〜2016年と9年間所属していましたがその間にリーグ優勝を3回しています。

そして2014年〜2016年には3年連続でKリーグベストイレブンを受賞しています。

さらにACLも2006年と2016年の2度も優勝していますがスンテはレギュラーとして優勝に貢献しました。

韓国ナンバー1GKの呼び声も高く、韓国代表として2015年9月3日のラオス戦でデビューもしています。

そんな中、31歳とベテランに差し掛かかり自身初の海外移籍で日本に来ます。

当時の鹿島には曽ヶ端準という絶対的なGKがいましたが年齢による衰えが見えるようになってきていました。

そのため即戦力のGKが必要でありスンテに白羽の矢が立ったわけです。

そして期待通りの活躍を見せてくれます。

入団した2017年から2019年の3年間は怪我もありフル出場はならずもスンテがいてくれたおかげで安定した成績が残せていました。

2018年には鹿島アントラーズ初のACL優勝に大きく貢献し自身3度目のアジア制覇です。

これは選手個人としては初の快挙でした。

2020年はザーゴ監督になりシーズンのフル出場、リーグ優勝を目指しスタートします。

しかしコロナが拡大したためシーズンは中断し鹿島も開幕から公式戦6連敗スタートと泥沼にハマります。

そこでシーズン途中にザーゴはスンテから沖悠哉に変える決断をしました。

その後はスンテにリーグ戦で出番がやってくることはありません。

結局翌年2021年にザーゴは成績不振から解任され相馬直樹監督に交代するも序列は変わりませんでした。

それでも自分は出場できなくても若い沖に熱心にアドバイスをする姿は人間性を表していました。

そして沖は徐々に成長していき東京オリンピックの最終メンバーに残るまでになります。

今後の鹿島のためには沖を起用したい、しかし実力十分のスンテも見たいというジレンマの日々は続いていきます。

その中でチームとしては沖の起用で方針は固まったかに見えました。

しかし天皇杯準々決勝の川崎フロンターレ戦に1−3で敗れ3年連続の無冠が決定すると急にスンテに出番が回ってきます。

当時は町田浩樹と関川郁万という若いCBコンビでしたのでまとめ役の意味合いもあったのでしょう。

するとスンテが経験の浅いDFラインを統率します。

2人の潜在能力を引き出すとともに鉄壁の守備を作り上げました。

そしてここからの成績がすごいです。

改めてスンテ復帰以降の公式戦の結果です。

2021年
11月3日J1第34節サンフレッチェ広島 ○4−1
11月7日J1第35節浦和レッズ ○1−0
11月20日J1第36節大分トリニータ △0−0
11月27日J1第37節サガン鳥栖 ○1−0
12月4日J1第38節ベガルタ仙台 ○1−0

2022年
2月19日J1第1節ガンバ大阪 ○3−1
2月26日J1第2節川崎フロンターレ ●0−2
3月6日J1第3節柏レイソル ○1−0
3月11日J1第4節ヴィッセル神戸 ○2−0
3月19日J1第5節湘南ベルマーレ ○2−1
3月26日ルヴァン杯GS第3節ガンバ大阪 ○4−1

昨シーズン終盤からスンテの出場試合は9勝1分1敗という凄まじい勝率です。

1試合平均勝ち点は2.55と優勝ラインを大きく超えてきます。

また1試合平均失点が0.55とこれまた文句のつけようがありません。

ここ2年川崎フロンターレの強さが目立っていました。

その川崎のリーグ平均勝ち点は2020年が2.44、2021年が2.42でした。

11試合だけとは言えJリーグ史上最強と呼ばれた川崎フロンターレを上回る数字を残しています。

もしこのペースで1年間を戦えれば6年ぶりのリーグ優勝も夢ではありません。

最後までできるだけこのペースを維持したいですね。

スンテが素晴らしい人間性、実力のあるGKであることに疑いの余地はありません。

しかし今季が38歳のシーズンでありサッカー選手としては後何年プレーできるかわかりません。

また鹿島に所属しているのも今季が最後になる可能性もあります。

まだスンテ加入後に国内タイトルは一つも獲れていません。

どうにかリーグ優勝をし一緒に喜びを分かち合いたいです。

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