現在日本代表のボランチは歴代最高と言えるほど人材過多になっています。
2018年ロシアワールドカップでは長谷部誠と柴崎岳がレギュラーでした。
そして山口蛍、大島僚太がベンチメンバーであり遠藤航もDF登録でメンバー入りしていました。
この5人もかなり豪華なメンバーです。
そこから少しずつ世代交代もあり様変わりしていきます。
翌年2019年のアジアカップでは柴崎岳と遠藤航がコンビを組みました。
この時点ではこの2人が2022年カタールワールドカップのレギュラーになると思われました。
柴崎は同年の東京オリンピック世代を大量招集したコパアメリカにも招集されオーバーエイジの1番手になります。
そして9月から始まったカタールW杯アジア2次予選にも絶対的なレギュラーとして出場していました。
この辺りから柴崎の相棒探しが始まります。
遠藤航と橋本拳人のどちらかが2番手を争うという構図でした。
2020年はコロナが拡大しA代表は10月、11月の4試合しか行われませんでしたがこの3人が中心として編成されることに変わりはありません。
しかし2021年になると一気に状況が変わります。
柴崎はラ・リーガ2部のレガネスで怪我もあり絶対的な地位を築けません。
なかなか試合出場が儘ならない時期も経験します。
そのためA代表に1度も招集されなくなります。
レガレスが1部昇格プレーオフに進出したためA代表の選外になったという見方もありましたが厳しい立場であることは間違いありません。
その間に他の選手が欧州で急成長します。
その筆頭は遠藤航です。
現在ドイツ1部のVfBシュツットガルトに所属しています。
今や遠藤の代名詞と言えばデュエルです。
デュエルとは1体1のことであり勝利数が476回でブンデスリーガ1部トップを誇りました。
178cmとそこまで大きくない選手がブンデス全体の1位になるのは凄いことです。
そして日本代表のボランチの1番手に躍り出ました。
さらに東京オリンピックにもオーバーエイジで選出されるなど日本代表に絶対的な軸になっています。
そしてボランチの2番手争いも熾烈です。
橋本拳人もロシア1部のFCロストフで体が強くなりました。
6月のU-24日本代表戦とW杯予選のタジキスタン戦で2試合連続ゴールを決め得点力もアピールしています。
その橋本と互角な争いをしているのが守田英正です。
こちらもポルトガル1部のCDサンタクララで地位を築いています。
守田も得点力が増えており攻撃面でも貢献度が上がっています。
今のところほぼ同じような起用法であり甲乙付け難いです。
この3人は全て各国の1部リーグで存在感を出しています。
これらの選手だけでもレギュラー争いは熾烈ですがさらに面白くしているのが東京オリンピックの日本代表の3人です。
板倉滉はオランダ1部のFCフローニンゲン、中山雄太も同じオランダ1部のPECズヴォレで活躍しています。
2人ともオランダでの活躍が認められ東京オリンピックメンバーになりました。
さらにこの2人を差し置いて本戦でレギュラーで出場しそうなのが田中碧です。
この中では最年少の22歳ですが落ち着いておりゲームをコントロールする能力が抜群です。
近年J1で圧倒的な強さを見せる川崎フロンターレでもレギュラーを奪っただけのことはあります。
オリンピック直前ではありますが6月28日にドイツ2部のデュッセルドルフに1年間のレンタル移籍が発表されました。
今後の活躍次第ではビッグクラブへのステップアップも十分考えられます。
このように20代の選手で欧州で活躍するボランチが急増しています。
もうW杯も来年に迫っておりこの中から選ばれてもおかしくありません。
柴崎の立場はかなり苦しくなっています。
森保監督も柴崎は気にかけているようですのでコンスタントにクラブで出場できるようになればA代表への返り咲きも可能性はありそうです。
年齢的にも次のカタールW杯は柴崎の選手生命の集大成になるでしょう。
これから1年間を大切に過ごしもう1度大舞台でプレーする姿を見たいです。
そして6月27日第20節コンサドーレ札幌戦で上映された「SQUAD NUMBERS〜背番号の記憶〜」では鹿島アントラーズのインタビューに登場しました。
そこではいつか鹿島の10番として戻る姿を想像していると話していました。
あまりそのようなことを言うタイプとは思っていなかったのでサポーターとしてはとても嬉しかったです。
鹿島はフロントもサポーターも執念深いです。
いつか復帰する日までずっと待っています。
その日まで日本代表に復帰するパフォーマンスを期待しています。
鹿島の10番が似合うのはやっぱり柴崎岳です。
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