ブラジルから嬉しいニュースが入ってきました。
それは元鹿島アントラーズの選手であり、監督もしていたジョルジーニョのことです。
現在ブラジル全国選手権1部のクイアバーECの監督をしています。
クイアバーECは2001年に創立したばかりの新しいクラブです。
そして今年2021年に初めて1部に昇格しました。
どこの国でもそうですが初めて1部を戦うクラブには厳しい現実が待っています。
クイアバーもシーズン開始から1勝もすることができず2部への降格圏にいました。
その状況でジョルジーニョに白羽の矢が立ったわけです。
シーズン途中の監督就任という状況ですぐにチームの立て直しに成功しています。
ジョルジーニョの就任前は7試合で4分3敗でした。
それがジョルジーニョ就任後は16試合で6勝7分3敗の成績です。
順位は20クラブ中11位まで浮上しています。
クイアバーの勝ち点は29であり、7位のインテルナシオナルは勝ち点32で差は3しかありません。
今後の躍進次第では一桁順位も十分射程圏内です。
ジョルジーニョは現役時代はブラジル、ドイツ、そして鹿島アントラーズで活躍した名選手でした。
さらにブラジル代表として2度ワールドカップに出場し優勝もしています。
選手としては十分すぎる実績を残し引退後の数年は代理業に従事していました。
その後2006年にプロ入りしたクラブであるアメリカFCの監督に就任します。
そしてその年の夏に当時ブラジル代表監督であったドゥンガに誘われヘッドコーチとして代表チームを支えていました。
2010年の南アフリカW杯にも帯同しています。
W杯終了後にはゴイアスEC、2011年はフィゲイレンセFCの監督を歴任しています。
2年ぶりの1部に返り咲いたフィゲイレンセでは残留が現実的な目標であったクラブを7位にまで押し上げました。
その功績が認められリーグ最優秀監督候補の3人の中の1人に選出されています。
その翌年2012年に鹿島アントラーズで1年間だけでしたが監督をしています。
リーグ戦は11位とアントラーズ史上唯一の二桁順位と振るいませんでした。
その中でも若き日の大迫勇也、柴崎岳、昌子源を起用し経験を積ませました。
ナビスコ杯は優勝し選手としても監督としても優勝するという史上初の快挙を達成しています。
その後は主にブラジルで毎年のようにクラブを変えながら監督としての経験を積み上げています。
ただ監督としては目立った成績を残せていません。
しかしこれまで小規模クラブを目標以上のレベルに引き上げてきました。
冷静にチーム状況を分析し緻密な戦いをしてきます。
残念ながら今の鹿島アントラーズはかつての常勝軍団からほど遠い姿になってしまいました。
川崎フロンターレからもどんどん引き離されている感じがします。
もしかするとジョルジーニョは今の鹿島の監督に適任なのかもしれません。
すぐにとは言いませんがいつかはまた戻ってきてほしいです。
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