4月2日の第6節清水エスパルス戦は上田綺世の劇的なアディショナルタイムの得点で2−1と逆転勝利を収めました。
スタジアムのボルテージはマックスになりものすごく興奮した試合でした。
これで公式戦は3試合連続逆転勝利となり結果が出ています。
特にリーグ戦では上位につけており優勝も狙える位置です。
本当に期待値が上がるシーズンになりました。
このまま勝ち続けてシーズン終了後には喜びたいです。
しかしそんなチーム状況に水を差す事件がありました。
ディエゴ・ピトゥカの清水戦での問題行為です。
試合中から相手のベンジャミン・コロリとやり合うシーンがあり両者イエローカードをもらうシーンがありました。
さらに押し気味に試合を進める中で得点が奪えずプレーに不満があったように思います。
そんなプレーを見てかレネ・ヴァイラー監督は上田綺世に交代カードを切ります。
すると怒りが爆発しました。
交代してピッチから出るとベンチ前に置かれていた水の入ったペットボトルを蹴り上げます。
これが勢いよくメインスタンドに飛んでいきました。
偶然最前列の柵に当たりペットボトルの勢いはなくなります。
ただもし柵に当たらずに客席に飛んでいっていたら大事でした。
人に直撃していたら大怪我になっていた可能性もあります。
不幸中の幸いで本当に良かったです。
またベンチも騒然となる中でピッチから鈴木優磨がピトゥカの名前を怒鳴っていました。
今季は背番号40を付けてチームを引っ張っていってくれています。
どんな選手にも注意する姿はかつての40番小笠原満男を連想させました。
さらにもう一つの問題がありました。
このシーンでピトゥカはレッドカードをもらうことになりますが交代時の行為だったからです。
ペットボトルを蹴った時には上田はまだピッチ横でスタンバイしていました。
サッカーの競技規則第3条の3. 交代の進め方に「交代は、交代要員が競技のフィールドに入ったときに完了」と書いてあります。
そのため上田の交代がルール上適切であったのかが議論の的になりました。
この話はJリーグジャッジリプレイでもされていましたが、結局のところ前例が無くグレーゾーンでした。
今回は交代できたからよかったようなものの他の審判団であったら交代が認められなかったことも考えられます。
もし10人でのプレーになっていたら結果は違うものになっていたかもしれません。
本当にチームに多大な迷惑をかけておりピトゥカには猛省してもらいたいと思います。
ピトゥカは昨年2021年の4月2日に来日しました。
本来はシーズン開始に合流予定もコロナ禍の入国制限があり来日できませんでした。
しかし4月末から試合に出場し出すとすぐにチームに欠かせない選手になります。
鹿島が最も欲していたゲームを作る司令塔タイプのボランチです。
中盤の底から的確にボールを繋ぎ、自らもバイタルエリアやボックス内に走り込んでチャンスやフィニッシュに絡んで行くことができます。
昨季はチームMVP級の活躍でした。
今季も好調のチームの中盤を支えており替えがきかない選手であることは間違いありません。
そのピトゥカに対しクラブは試合当日の4月2日に厳重注意をしたことを発表しています。
レッドカードで退場していますので1試合の出場停止は確定していますが追加の処分はあるのでしょうか。
監督との関係も気になります。
レネ監督は厳格な性格であるようです。
そのためピトゥカを干さないか心配です。
ピトゥカにはこの経験を糧にし、チームの勝利を最優先にプレーしてもらいたいです。
大事な選手なので1試合でも早く復帰することを願っています。

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