シーズン2度の5試合勝ちなしは鹿島史上ワースト

鹿島アントラーズ

鹿島アントラーズがもがき苦しんでいます。

8月7日にレネ・ヴァイラー前監督の退任が発表されます。

ブラジル路線であったクラブが初めて欧州スイス国籍の監督を迎え入れることになりました。

そのため大きな期待がありましたがわずか5ヵ月で変革は頓挫することになっています。

選手起用や指導方針に対して監督とフロント、選手に亀裂があったようです。

ただやはり1番の原因は成績不振でしょう。

一時は首位に立つも上位陣との直接対決にことごとく敗れ優勝争いから一歩後退します。

悲願のリーグ優勝の可能性を残した状況で次の監督にバトンタッチすることになります。

そして鹿島の再建はコーチであった岩政大樹に託されました。

今季はコロナ禍によりレネ監督の入国が遅れます。

その間に代行監督として指揮を執っていました。

また鹿島は監督交代が起こった直後は成績がV字回復しています。

岩政大樹監督の解任ブーストはどこまで続くのか【過去の新監督の不敗記録は】
レネ・ヴァイラー前監督の退任により8月9日から岩政大樹監督の鹿島アントラーズが新たなスタートを切りました。 そしてチームはまとまりを見せています。 8月14日に行われた第25節アビスパ福岡戦では2−0で完封勝利を収めます。 ...

これまでも現場にいたコーチが監督を引き継いでいるためチームの改善策はわかっていたはずです。

そのため成績が驚くほど向上し上位進出を窺えていました。

今回もそのようにスムーズにチーム作りができるかと思われました。

しかし思ったより重症であったのか、根本から立て直しているのか目に見える成績は出ていません。

ボールポゼッションの時間は長くはなりましたが決定機の演出まで辿り着きません。

またセットプレーからやられるシーンも多く攻守ともに課題は山積みです。

これまで不調な時期はありましたが、それでも鹿島はある程度の結果を出すクラブでした。

長く勝ちから遠ざかることもなくどうにか持ち堪えています。

リーグ戦で現行の18クラブの1シーズン制になり4試合以上勝ちがなかったことはどのくらいあったのでしょうか。

調べた結果が以下の通りです。(2015年、2016年は同試合数での2ステージ制、2021年は20クラブの38試合制)

2005年
5試合勝ちなし
第29節から第33節まで1分4敗

2006年
4試合勝ちなし
第17節から第20節まで2分2敗
5試合勝ちなし
第25節から第29節まで1分4敗

2007年
5試合勝ちなし
第1節から第5節まで3分2敗

2008年
7試合勝ちなし
第6節から第13節まで4分3敗

2009年
6試合勝ちなし
第24節から第29節まで1分5敗

2010年
5試合勝ちなし
第17節から第21節まで3分2敗

2011年(東日本大震災で日程変更あり)
4試合勝ちなし
第18節から第4節まで2分2敗
4試合勝ちなし
第25節から第28節まで3分1敗

2012年
5試合勝ちなし
第1節から第5節まで1分4敗
4試合勝ちなし
第29節から第32節まで3分1敗

2014年
4試合勝ちなし
第27節から第30節まで2分2敗

2016年
4試合勝ちなし
2ndステージ第4節から第7節まで1分3敗
4試合勝ちなし
2ndステージ第14節から第17節まで4敗

2020年
4試合勝ちなし
第1節から第4節まで4敗

2021年
4試合勝ちなし
第4節から第7節まで1分3敗

2022年
5試合勝ちなし
第20節から第24節まで3分2敗
5試合勝ちなし
第26節から第30節まで4分1敗

平均すると鹿島が4試合も勝ちから遠ざかることは年に1回あるかないかです。

不思議なのはリーグ3連覇した2007年から2009年は毎年不振の時期があります。

有名なのは2007年の開幕ダッシュに失敗したことですがその他の年もそれ以上勝ちから見放された時期がありました。

それでも当時のオズワルド・オリヴェイラ監督は優れたモチベーターとして知られていました。

オズの魔法使いと言われ勝負所では確実に勝利しタイトルを獲得しています。

本当に素晴らしい監督でした。

そして今季はレネ前監督が5試合勝てなくなり退任になります。

その後岩政監督の初陣となった第25節アビスパ福岡戦で2-0で勝利し不名誉な記録をストップさせます。

しかし翌節からまた5試合も勝てていません。

負けてもいませんが引き分けが多すぎます。

またこうして見ると11試合で1勝しかできていないわけです。

これまで1シーズンの中で2度も5試合勝ちなしになったことはありませんでした。

それほど今の鹿島は極度の不振と言えます。

岩政監督は第27節の川崎フロンターレ戦の前に選手たちに常勝の看板を降ろしていいと伝えたそうです。

とにかく今は結果ではなく自分たちがやろうとしていることを続けるということです。

どうしてもサポーターは目先の結果にも気になってしまいます。

それが川崎フロンターレや横浜F・マリノスと差が付いてしまった一因かもしれません。

変革の時であり辛い時期であります。

しかし岩政監督ならきっとかつての常勝軍団を復活させてくれるはずです。

これからも信じてついていきたいと思います。

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