ジャニー・シカズウェという名前の主審を覚えている鹿島サポーターも少なくないのではないでしょうか。
ザンビア人のFIFAの国際審判員です。
まずはこの主審がサッカー界を賑わしていますがその出来事を振り返ります。
1月12日にアフリカ・ネイションズカップのチュニジア代表対マリ代表の国際試合が行われました。
試合はVARの介入があったり両チームにPKがあったり退場者が出たりと盛り沢山の内容でした。
そんな中マリ代表が得点をし1−0で試合は終盤を迎えます。
しかしチュニジアが最後の反撃に出ようとした85分に何故かシカズウェ主審が突然試合終了を告げる長いホイッスルを吹きます。
これにチュニジア側は当然抗議をすると何もなかったかのように試合は続行されました。
そしてまた89分30秒ほどで試合終了の笛を吹きます。
上記のようにプレーが止まる場面が多かったため数分間のアディショナルタイムはあるはずでした。
再度チュニジア側は抗議をするも今回は判定は覆らずに試合は終了してしまいます。
しかしまだこれでは終わりません。
試合終了から30分後に監督の記者会見が始まると運営側から試合再開の命令が下ります。
マリ側はピッチに姿を現しますが、不可解な判定に納得いかないチュニジア側はピッチに現れません。
今後チュニジア側は抗議すると思われますが一体どのような判定になるのでしょうか。
シカズウェは熱中症であったとの報道もありますがしっかり解明してもらいたいです。
そもそもこの主審は2018年11月20日に行われたCAFチャンピオンズリーグ準決勝のエスペランスvsデ・アゴストの第2戦で汚職の疑いがあり懲戒委員会によって暫定的に資格停止をされています。
どうしてこのような審判がまた国際試合で笛を吹いているのかわかりません。
前置きが長くなりましたがどうしてこの審判の名前を覚えていたかということに戻ります。
それは2016年12月18日のCWC決勝鹿島アントラーズvsレアル・マドリードの主審だったからです。
鹿島アントラーズが世界一に手が届きかけた一戦でした。
試合は開始9分にベンゼマのゴールで先制されます。
しかしレアルはこれで油断したのか明らかにペースを落としていました。
そんな中鹿島は44分、52分と柴崎岳の連続ゴールで逆転します。
鹿島サポーター以外の世界中の誰もが鹿島がリードするとは思いもしなかったはずです。
ここからレアルは目の色を変えて猛攻撃を仕掛けてきます。
これを耐え凌ぐことができず60分にクリスティアーノ・ロナウドのPKで同点に追いつかれてしまいます。
それでも互角の試合を繰り広げ90分が過ぎようとしていました。
そして89分に事件が起こります。
カウンターを仕掛けようと金崎夢生に縦パスが入ったところをセルヒオ・ラモスが体ごと潰しにきます。
セルヒオ・ラモスは55分にイエローカードをもらっていました。
このプレーも明らかなイエローカードの対象ありレッドカードで退場となるはずでした。
実際シカズウェも左胸のポケットに手を入れカードを出す仕草を見せます。
しかしVARで何か言われたのか思い止まりカードは出ません。
後にシカズウェは「副審とのコミュニケーション不足だった。副審からの『no card』を『with a card(カード出せ)』と聞き間違えた。」と苦しい言い訳をしています。
鹿島側の猛抗議も実らず延長戦に突入し2−4で敗戦となりました。
あの場面でレアルが10人になり延長戦になっていたらもしかしたら違う結果であったかもしれません。
5年以上経った今でも怒りが込み上げてきます。
YouTubeにその場面がありましたので載せておきます。
皆様はこの映像を見てどう感じましたでしょうか。
44秒からのリプレイを見ると明らかに背中に手をかけています。
せめて悔いの残らないまともなジャッジの中で戦いたかったです。
鹿島アントラーズが世界一になる日まで絶対に忘れられない出来事です。
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