サッカーは野球と違い個人賞が多くありません。
現在のJリーグではMVP、得点王、ベストヤングプレーヤー賞、ベストイレブンの4つが大きな個人賞の表彰になります。
その中で唯一年齢制限があり一生に一度しか受賞できないのがベストヤングプレーヤー賞です。
今回は今季誰がベストヤングプレーヤー賞を受賞するのか予想してみたいと思います。
まずは選考基準は以下のようになっています。
J1リーグ戦の試合に半分以上出場していること。
その年の4月2日時点で21歳以下であること。
過去に受賞した選手は対象外とする。
2種登録選手でトップチームに出場可能な選手、または特別指定選手も受賞対象
つまり大卒ルーキーは対象外で高卒3年以下(2000年4月2日以降に出生)ということになります。
これに該当する選手はまだまだ若いですが試合に絡んでいる選手は多くいます。
田中聡(湘南ベルマーレ)、松岡大起(清水エスパルス)、西尾隆矢(セレッソ大阪)などはすでにチームに欠かせない選手になっています。
ただしベストヤングプレーヤー賞を獲得する可能性は低いでしょう。
私は今年のベストヤングプレーヤー賞は荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)か谷晃生(湘南ベルマーレ)のどちらかだと思っています。
フィールドプレーヤーとゴールキーパーで比較しづらいですが、2人の主なスタッツを見てみます。(11月22日時点)
荒木遼太郎
34試合(2121分出場)
得点数10(リーグ10位)
アシスト数7(リーグ5位)
荒木はアシストのアシストや攻撃の組み立てでも貢献しています。
また得意のドリブル以外にセットプレーも蹴っており攻撃の中心人物です。
鹿島の攻撃は荒木なしでは考えられません。
谷晃生
33試合(2970分出場)
クロスキャッチ率32.4%(リーグ2位)
PA外シュートキャッチ率70.7%(リーグ5位)
東京オリンピックの正GKでA代表にも選出され始めました。
五輪代表で離脱した以外はフル出場です。
チームは下位ながらも8完封しています。
正直どちらが選ばれてもおかしくありません。
ただ過去のベストヤングプレーヤー賞(新人王)でGKが受賞したのは1995年の川口能活(横浜マリノス)と2007年の菅野孝憲(横浜FC)の2人しかいません。
そしてこのような個人賞は攻撃の選手の方がインパクトが残るため有利です。
荒木は1994年の城彰二以来27年ぶりとなる史上2人目の10代選手で2桁得点を決めています。
しかもMFでこの偉業は凄いです。
城はこの年12得点でしたので、荒木が後2点取れればほぼ間違いなくベストヤングプレーヤー賞を獲得できると思っています。
鹿島アントラーズではこれまでベストヤングプレーヤー賞(新人王)を受賞した選手は4人います。
1997年の柳沢敦、2012年の柴崎岳、2014年のカイオ、2018年の安部裕葵です。
果たして荒木は鹿島史上5人目のベストヤングプレーヤー賞獲得はなるのでしょうか。
残り2試合ベストを尽くして得点やアシストを増やして欲しいです。
そして12月6日のJリーグアウォーズで名前が呼ばれることを願っています。
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