みなさん鈴木優磨を覚えていますか。
小学1年生からアントラーズ一筋で、あれほどインパクトのある選手を忘れるわけないですよね。
現在はベルギーのシント=トロイデンで活躍しています。
今シーズンも開幕戦で開始2分でシーズン初ゴールを決めていました。
彼が惜しまれつつも移籍したのは去年の夏なので約1年前の話です。
時が経つのは早いものですごく前に感じます。
もし今も鹿島に残っていたらどんな活躍をしていたかとふと思ってしまうことがあります。
そんな鈴木優磨ですがアントラーズの28年の歴史の中で2人しか成し遂げていない記録を持っています。
それは高卒ルーキーのデビュー戦初ゴールです。
18、19歳の若者がプロの舞台でいきなり活躍するのはそう簡単なことではありません。
まず1人目は増田誓志です。
2004年5月2日の1stステージ第7節ヴィッセル神戸戦に先発出場でデビューしました。
そして前半29分に綺麗なカウンターから平瀬のクロスを左足ボレーで決めました。
増田はボランチでJ1通算204試合出場の15得点だったのでデビュー戦で決めるとはかなり持っている男ですね。
その上をいく持っている男が2人目の鈴木優磨です。
試合は2015年9月12日の2ndステージ第10節のガンバ大阪戦です。
0-2とリードされた74分に土居聖真との交代でデビューはやってきました。
ルーキーに逆転を託すのですから、当時の石井正忠監督の期待の高さが窺える起用です。
そして90分に反撃のゴールをヘディングで決めます。
しかし残念ながら試合は1-2で敗れてしまいます。
その直前の86分にも惜しいヘディングシュートがあり、高卒ルーキーのデビュー戦とは思えない活躍ぶりでした。
ただ本人は納得がいっていないようで試合後のインタビューでは「自分の初ゴールと勝ち点3を交換できるなら、初ゴールなんていらない。」と大物のコメントをしていました。
翌年の2016年はブレイクの年になりました。
吹田サッカースタジアムの公式戦こけら落としとなったガンバ大阪戦との開幕戦でカイオのクロスをヘディングで決勝ゴールを決めたり、チャンピオンシップ第2戦ではPKを奪取し優勝に貢献したりとここ一番で活躍しました。
また年末に行われたクラブワールドカップ2016の準決勝のアトレティコ・ナシオナル戦でゴールを決めクリスティアーノ・ロナウドのパフォーマンスをしたことで一躍有名になりました。
2017年、2018年も着実に実力をつけ遂に2018年11月のキリンチャレンジカップで日本代表に初招集されます。
本人も初招集に「とても光栄。全て出し切りたい。」とやる気満々でした。
しかし不運にもその直後に行われたACL決勝セカンドレグで右足関節ねん挫をしてしまい約2週間の診断で代表辞退になってしまいます。
そのACLでは見事MVPに選ばれました。
そして復帰した天皇杯準決勝浦和戦でまたも負傷してしまします。
今度は右ハムストリング筋損傷により全治約2ヵ月の重傷でした。
そのため年末のクラブワールドカップ2018も出場できなくなりました。
翌年のアジアカップにも日本代表に招集される可能性が高かっただけにまたも代表から遠ざかることになります。
そして怪我からの復帰が長引いたために2019年は鹿島で公式戦に出場しないまま移籍になりました。
そのため天皇杯準決勝が鹿島でのラストマッチとなっています。
このようにジェットコースターのようなサッカー人生を歩んできました。
世代別の代表もA代表の出場もありません。
でもなぜか目に留まってしまします。
そして日本代表の森保一監督も2018年の初招集時には「前線の選手として存在感を発揮している。」とコメントしていました。
これまで鹿島でもベルギーでも結果も存在感も出しています。
右足でも左足でも頭でも得点できるフォワードなんてなかなかいるものではありません。
彼を日本代表に呼ぶべきではないでしょうか。
そろそろ大迫の後継者も必要な時期に迫っています。
きっと彼は持っている選手なので期待以上の活躍をするはずです。
日本代表の9番は絶対似合うと思います。
私は2022年カタールW杯の秘密兵器になると信じています。
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